【札幌六大学】北海学園大、星槎道都大に9季ぶり白星

初回、先制満塁弾を放ち仲間と拳を合わせる北海学園大・小玉
初回、先制満塁弾を放ち仲間と拳を合わせる北海学園大・小玉

◆札幌六大学野球 秋季リーグ第1節第2日 北海学園大9―4星槎道都大(22日・札幌ドーム)

 3試合が行われ、北海学園大が星槎道都大に9―4で勝利。リーグ3連覇を狙う王者相手に2015年春以来、9季ぶりの白星をつかんだ。初回1死満塁で5番・小玉佳(4年)=北海高出=が、試合を決定づける右越えの先制満塁弾。高3夏、甲子園を目前にベンチを外れた苦労人が、大学最後の秋にど派手な花火を打ち上げた。札幌大は東海大北海道に3―2で勝利。北翔大は札幌大谷大を6―2で下した。

 一振りで決めた。初回、1死満塁。北海学園大の5番・小玉が内角高めの直球を引っ張ると、放物線を描いて札幌Dの右翼席に突き刺さった。記念すべき大学1号は、3連覇を狙う王者の出鼻をくじく先制満塁弾。15年春を最後に負け続けた相手からもぎ取った9季ぶり白星に、「気負うことなく全員でぶつかった結果です」と表情を崩した。

 悔しさが原動力となった。北海高3年夏の南大会。小玉は背番号18で優勝に貢献も、決勝翌日、チーム事情で甲子園でのベンチ外を告げられた。夢が目前で途絶え、「頭の中は真っ白だった」。ボールボーイを担当した初戦で、鹿児島実に4―18で大敗。当初は高校で野球を辞めるつもりだったが、悔しさから大学での完全燃焼を誓ってきた。

 金言も生きた。同大野球部OBで主将を務めた兄・尚さん(26)から、今大会直前に「お前が打てるのはインハイ(内角高め)しかない。そこを張っていけ」と、アドバイスをもらっていた。この日は兄の助言通りのコースを完璧に捉えての先制弾。小玉は「兄の代も道都大に負け2位で優勝を逃したと聞いてるので、喜ぶと思う」と声を弾ませた。

 1951年創部。リーグ2位、春秋21度の全国大会出場を誇る古豪も、91年の全日本選手権を最後に大舞台から遠ざかる。14年春以降はBクラスが続いているだけに小玉は「高校時代の悔しさがなかったら、ここまで頑張れなかった。残り8試合。チームの力になって、全国を目指したい」。20季ぶりのリーグ制覇で、有終の美を飾る。(清藤 駿太)

 ◆小玉 佳(こだま・けい)1997年6月29日、八雲町生まれ。22歳。札幌山鼻南小1年から野球を始める。北海高では3年夏に背番号18で南北海道大会優勝。大学は1年春から公式戦に出場、3年春から外野手でスタメン定着。家族は両親と兄2人。174センチ、73キロ。右投左打。

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