【札幌】深井、先発「奪い返す」病を乗り越え1210日ぶりベンチ入りの友人・新潟の早川に刺激

練習中パスを出す札幌MF深井(右)(カメラ・砂田 秀人)
練習中パスを出す札幌MF深井(右)(カメラ・砂田 秀人)

 J1北海道コンサドーレ札幌MF深井一希(24)が、病を乗り越えた友に負けじと高みを目指す。急性白血病から復帰し、1210日ぶりのベンチ入りを17日の岡山戦で果たしたJ2新潟DF早川史哉(25)は11年のU―17W杯をともに戦い、今も頻繁に連絡を取り合う仲。試合出場へ歩を進める親友の存在を刺激に、2試合連続スタメン落ちの現状を24日ホーム・F東京戦で打ち破る。

 改めて、サッカーへの思いをかみしめた。プロ入り前から知る早川の1210日ぶりベンチ入りから3日が経った20日。オフが明け、宮の沢で練習を再開した深井の声は、自然と弾んだ。「史哉は代表の時から優しくて、人に気遣いもできる努力家と誰もが認めていた。並大抵のことじゃないが、そういう人だから戻って来られたと思う」。

 そう喜んだ上で、自身の立場も重ねた。「今はサッカーが出来てるだけで幸せだろうが、自分もそれは常々思ってきた。更に頑張らなきゃいけないなと」。急性白血病を発症した早川と、5度にわたる両膝の手術を経験した深井は、互いに励まし合い、復帰への道をあきらめずにここまで来た。「ここから厳しい戦いが待っているが、試合にも戻ってきてくれると思う」。自身同様、友が目標を達成する時を、そう思い描いた。

 24日の金沢戦出場を目指す早川に負けじと、現状を変えにいく。開幕から19戦連続でスタメンを張った深井だが、直近2試合は控えに回っている。「自分的には負けていないと思っているので」。何度ケガをしても衰えぬ闘志で這い上がってきた。19試合目の大分戦で左膝の皿にヒビが入っても、1試合の欠場で復帰を果たした。先発を外れたくらいで気持ちは萎えない。「悔しい気持ちはあるが、それをチームにとっていい方向に変える存在となり、ポジションを奪い返したい」と反骨心を力にする。

 前節17日の清水戦では、クラブ史上最多タイの得点で8―0と大勝した。首位を走るF東京との対戦へ勢いのつきそうな勝利も、「ああいう試合の後こそ、しっかり地に足を着けて戦わないと」と深井は皆の思いを代弁した。不屈の男が1戦にかける強い思いをピッチで出し続け、2連勝を目指す。(砂田 秀人)

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