馬トク会員募集中!

馬トク指数・外厩入り馬トク出馬表・成績

全レース出馬表・データ・成績を提供中  中山 阪神

【インターナショナルS前哨戦分析】女王エネイブルとクリスタルオーシャンが出走したG1キングジョージを分析

キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスでクリスタルオーシャン(左)との一騎打ちを制したエネイブル(カメラ・高橋 由二)
キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスでクリスタルオーシャン(左)との一騎打ちを制したエネイブル(カメラ・高橋 由二)

 G1インターナショナルSが8月21日、英ヨーク競馬場の芝2050メートルで行われる。小欄ではこの一戦に向けたステップレースとして、7月27日に行われたG1キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(英アスコット競馬場・芝2390メートル=11頭立て)を取り上げたい。

 JRAでも馬券発売された今年は、女王エネイブル(牝5歳、英・ゴスデン厩舎)が3歳時の2017年に続いて2度目の優勝を果たした。道中はいつもよりポジションを下げて8番手あたりを追走。最終コーナーで徐々に進出し、直線ではクリスタルオーシャンとの熾烈(しれつ)な追い比べに。最後はクビ差だけ抜け出て見事に勝利をつかんだ。勝ち時計は2分32秒42(稍重)。

 G1プリンスオブウェールズSの覇者クリスタルオーシャン(牡5歳、英・スタウト厩舎)は惜しくも2着。4番手追走から抜群の手応えで直線を迎えたが、勝ち馬の並外れた勝負根性に屈した。3着にガネー賞などG1・3勝のヴァルトガイスト(牡5歳、仏・ファーブル厩舎)。クリスタルオーシャンの直後からしぶとく追い上げたが、上位2頭には約2馬身及ばなかった。それでも4着サルウィンには7馬身差をつけており、結果的にヴァルトガイストを含めた3強による争いだったと評価できる。

 激闘を制したエネイブルは、これでG1・9勝目を挙げるとともに11連勝。なお、今後はインターナショナルSの翌日22日の英G1ヨークシャーオークス(芝2370メートル)に向かう公算が大きい。

 改めて今回の“キングジョージ”を振り返ると、レース当日の馬場状態は「Good To Soft」で、日本の基準では稍重に相当するが、降雨の影響がかなりあったようで、時計を要するものだった。さらに4頭出しで臨んだエイダン・オブライエン厩舎勢のうち英ダービー馬アンソニーヴァンダイク(牡3歳)を除く3頭が積極的に先行したことでペースが速くなり、パワーとスタミナが問われる消耗戦となったことは間違いない。

 そのアンソニーヴァンダイクは内ラチ沿いの5番手につけてロスなく進めながらも、最終コーナー手前で早々と失速して10着。案外な結果となった。日本のシュヴァルグラン(牡7歳、栗東・友道厩舎)は、エネイブルを前に見ながら9番手あたりを追走したが、勝負どころで反応が鈍く、伸びを欠いて6着に敗れた。

 インターナショナルSに向けた展望としては、クリスタルオーシャンは距離や馬場を問わない万能型で引き続き有力。シュヴァルグランは、道悪で仕方ない面はあったにしても、クリスタルオーシャンとの差は約13馬身もあり、逆転まではどうか。ただし、起伏の激しいアスコットからほぼ平坦のヨークへのコース替わりはプラスに働くはずだ。アンソニーヴァンダイクは本稿執筆時点で出走するか否か定かではないが、古馬相手となると力不足の感。現状では苦戦を強いられるだろう。

 ◆成田幸穂(なりた・さちほ) 1984年8月8日、東京生まれ。(株)サラブレッド血統センター所属。週刊競馬ブック連載「海外競馬ニュース」の編集を担当。同誌のほか、南関東版・競馬ブックと研究ニュースで予想コラム「血統アカデミー」を執筆中。ラジオNIKKEI「インターナショナルS実況中継」(8月21日23:30~24:00)に出演予定。

競馬

報知ブログ(最新更新分)

一覧へ
NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請