今大会初スタメンの星稜・今井が7打点「ビックリ」松井秀喜氏に並んだ

2回1死、星稜・今井が左越え満塁本塁打を放つ(カメラ・馬場 秀則)
2回1死、星稜・今井が左越え満塁本塁打を放つ(カメラ・馬場 秀則)

◆第101回全国高校野球選手権大会第12日 ▽準々決勝 星稜17―1仙台育英(18日・甲子園)

 星稜(石川)は前日に165球を投げた今秋ドラフト1位候補・奥川恭伸(3年)が先発を回避。奮起した打線が今井秀輔左翼手(2年)の満塁弾を含む7打点の活躍などで、春夏通じて石川勢最多の22安打17得点で快勝した。明石商(兵庫)は7回途中から登板した中森俊介が、2年生甲子園歴代2位の151キロをマークした。春夏連続の明石商のほか、中京学院大中京(岐阜)、履正社(大阪)も初の夏4強。星稜は準優勝だった95年以来のベスト4で、いずれも春夏通じて初の優勝となる。

 今大会初スタメンの2年生が偉大なOBに肩を並べた。今井が満塁本塁打を含む3安打。憧れの松井秀喜氏が92年センバツ1回戦(対宮古)でマークした1試合7打点に並んだ。右打者ながら「フォロースルーは松井さんを参考にしている。レベルは全然違いますが、記録で並んでビックリです」と初々しく語った。

 本人も驚く甲子園初本塁打だった。2回1死満塁で打席に立つと「あそこで打てるとは思っていなかった。初球からフルスイングするつもりで、甘い球が来てくれました」。内角ストレートに体が無意識に反応して強振。高々と上がった打球は、浜風に吹かれて左翼席に飛び込んだ。

 背番号18だが、石川大会の2安打はいずれも本塁打。代打で登場した3回戦で2打席連発という派手に活躍していた。甲子園では3回戦まで、バット引きやエルボーガードを運ぶのが仕事で、途中出場した2試合で1打数無安打だったが、林和成監督(44)が「調子がいい」と2番に抜てきした。

 試合直前にスタメンを告げられた今井は「緊張はしなかったが、気持ちは上がった。奥川さんに頼ってばっかりだったので、野手でカバーしたい」と奮起。3回に左越え2点二塁打、7回には左越え適時三塁打を放った。単打だけがないという珍しい形でサイクルヒットを逃したが、大爆発で奥川をゆっくりと休ませた。

 185センチ、87キロとチーム一の体格で、握力は右65キロ、左63キロを誇る。豪快な打撃が持ち味で、ニックネームは「ドカベンの山田太郎」だ。家では1メートルを超える長尺バットを毎日振り込み、寝る前にはイメージトレーニングでお立ち台に立った姿を思い浮かべる。

 「長打力では誰にも負けない。次はすごい打球でホームランを打ちたい」。突如現れた“最強2番打者”が、松井氏も果たせなかった全国制覇を引き寄せる。(中田 康博)

 ◆今井 秀輔(いまい・しゅうすけ)2002年4月5日、石川・金沢市生まれ。17歳。小学1年から金沢リトルで野球を始め、紫錦台中時代は金沢リトルシニアでプレー。中3時には東海連盟選抜の4番として、台湾で行われた国際大会で準優勝。星稜では1年秋の明治神宮大会からベンチ入り。185センチ、87キロ。右投右打。家族は両親と姉。

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