星稜・山瀬主将、智弁和歌山との親友対決に「一番戦いたかった相手」

甲子園9戦連続で安打を放っている山瀬
甲子園9戦連続で安打を放っている山瀬

 17日、北陸の代表2校が8強をかけ3回戦に臨む。第2試合で智弁和歌山と対戦する星稜(石川)は16日、大阪・豊中市内で2時間の最終調整。両チームはU18日本代表候補合宿などを通じて親交が深く、主将の山瀬慎之助捕手(3年)は「一番戦いたかった相手」と親友対決に胸を躍らせた。

 最高の相手と、最高の舞台で戦える。山瀬主将は智弁和歌山との対戦に「一番やりたいと思っていた相手。ワクワクしています」と頬を緩めた。林和成監督(44)も「みんなが楽しみな気持ちになっている」とナインの笑顔に目を細めた。

 今春の代表候補合宿で、山瀬とエース右腕の奥川恭伸(3年)、内山壮真内野手(2年)は、智弁和歌山の主将・黒川史陽内野手と東妻純平捕手(ともに3年)と交流を深めた。選手たちは頻繁に連絡を取り合う仲になったが、予定されていた4月の練習試合が中止となったこともあり、甲子園での対決を待ちわびていた。

 特別な思いで試合を迎えるのが、相手チームの黒川主将を兄に持つ星稜1年の怜遠(れおん)外野手だ。サポートメンバーとして甲子園に帯同している怜遠は、どちらを応援するかとの問いに「星稜です」ときっぱり。対戦が決まると、兄に「『よろしくお願いします』とその時だけ丁寧語で連絡した」という。奥川とともに今秋ドラフト候補に挙がる兄は「目標だし、超えたい」存在だが、注目の対決には「(兄は)今は敵なので、奥川さんに抑えてほしい」と答えた。

 黒川家の父・洋行さんは、上宮(大阪)の主将として93年センバツで全国制覇。長男・大雅(九州共立大3年)は日南学園(宮崎)で2度、次男・史陽は今大会で5度目の甲子園出場。野球一家に育ち「星稜のユニホームに憧れていた」という黒川は、「チームを引っ張っていけるような選手になりたい。将来の目標はプロ野球選手です」と愛きょうたっぷりの笑顔を見せた。

 山瀬にとっては、東妻との“高校NO1捕手決定戦”でもある。2回戦で二盗を阻止。プロのスカウトが「走者のスタートは抜群だったが、あれを刺せるのはさすが。肩は高校生で一番」と評価した。しかし山瀬のプライドは満たされていない。「ボールが握れていなかった。あんなもんじゃないです」。智弁和歌山には「どんどん走ってきてほしい」と自信をみなぎらせながらも、「あんまりランナーを出すつもりもない。奥川に、びっくりするようなピッチングをさせます」と続けた。肩でもリードでも圧倒して、宿命のライバルを倒す。(勝田 成紀)

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