15歳・森秋彩、銅 野口啓代超え日本勢最年少表彰台で東京五輪望み「気持ちは前向き」

女子リード決勝で銅メダルを獲得した15歳の森秋彩(カメラ・矢口 亨)
女子リード決勝で銅メダルを獲得した15歳の森秋彩(カメラ・矢口 亨)
女子リードの表彰台で笑顔の(右から)3位の森、優勝のヤンヤ・ガルンブレト、2位のミア・クランプル
女子リードの表彰台で笑顔の(右から)3位の森、優勝のヤンヤ・ガルンブレト、2位のミア・クランプル

◆スポーツクライミング 世界選手権第5日(15日、東京・エスフォルタアリーナ八王子)

 リードの男女決勝が行われ、女子は15歳の森秋彩(あい)=茨城県連盟=が銅メダルを獲得。2005年大会のリードで銅メダルをつかんだ野口啓代の16歳を上回る日本勢最年少表彰台となった。13日のボルダリングで銀メダルを獲得した野口啓代(30)=TEAM au=は5位。男子はボルダリング優勝の楢崎智亜(23)=TEAM au=が4位、原田海(20)=日新火災=が7位だった。

 多くの選手が脱落した終盤で、森が小さなホールドを粘り強くつかんでいった。「ここで何手伸ばせるかで順位が変わる。1手でも多く…」。顔まで力を入れ、全てを出し切った。初出場で、日本勢最年少の表彰台。「(取材で)今、知った。今後のモチベーションも上がります」。女子の第一人者・野口を超える記録に思わず照れ笑いした。ただ、結果には満足し切れず、「あともう1手行けば2位だったので、悔しい。悔しさ70%、うれしさ30%」と、表情はクールなままだった。

 今年、W杯デビューした。154センチの細身の体。「世界で戦うには軽さだけじゃだめだ」と、体重アップに注力。ご飯はどんぶり2杯がノルマ。牛丼チェーン「すき家」のチャレンジメニューで、白米の量が並の約3倍と言われる「キング牛丼」や「キングカレー」をたいらげるまでになった。昨年から体重を8キロ増やした。懸垂やおもりを背負ってのスクワット、体幹トレなど肉体改造にも時間を費やした。今季のW杯はリードとボルダリングで2つの銅メダルを獲得し、成果を実感。今回の決勝も「パワフルな課題がきたので生かされた」と、うなずいた。

 練習方法も変えた。「アップ後に難しい課題をやって疲れたらクールダウンをしていたけど、そこからもう1度、アップでやる課題をやって追い込んだ。練習で限界までやった」。自分を追い込み、涙を流すことも。持久力とメンタルは自然と鍛え上げられた。

 五輪の代表選考を兼ねるボルダリング、リード、スピードの3種目で争う複合(18日予選、20日決勝)に出場できるのは、単種目の順位を加味した成績上位20人。ボルダリングで予選敗退した森は、リードで上位につけなければ厳しい状況だった。「複合もあるので、(3位に入れて)ホッとした。気持ちは前向き」。15歳の少女の目の前に五輪への道は開かれた。(小林 玲花)

 ◆森 秋彩(もり・あい)2003年9月17日、横浜市生まれ。15歳。幼稚園時代はフットサル、小学1年時に父・正夫さんの影響で転居先の茨城・つくば市内で競技を始める。リードのジャパンカップは16年大会で初優勝。17年大会で連覇した。今季からシニアの国際大会デビュー。5月のW杯呉江大会のボルダリングと7月のW杯ヴィラール大会のリードで銅メダルを獲得。154センチ。

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