【ロッテ】難病克服の南、復活の18球0封「一歩進んだと思う」

9回に登板した南昌輝
9回に登板した南昌輝

◆日本ハム0―6ロッテ(15日・東京ドーム)

 ロッテ・南昌輝投手(30)が9回から登板。1イニングを投げ打者4人を無安打1四球で無失点に抑えた。

 「南コール」を浴びながらマウンドに上がった。左翼スタンドのファンからはこの日一番の大歓声と「おかえり~!」との温かい声援が南を優しく包んだ。

 先頭の近藤に四球を与えたが、続く清宮を見逃し三振に抑えると、後続の打者も打ち取り完封リレーの最後を締めた。復帰登板を終えた右腕は「一歩進んだなと思う」と大粒の汗を拭い、「マウンドに上がった時の声援がすごく響きましたね」とファンに感謝した。

 昨年8月に国指定の難病「黄色靱帯骨化症」の手術を受けた背中には約20センチの手術痕が残る。長いリハビリを乗り越え戦列復帰し、試合前には「けがした時は戻って来られるとは思えない感じだった。ここまで来られてよかった。うれしい気持ちと不安もありますね」と心境を吐露。万感の思いも募っていたのかと問われると、「マウンドではそれどころじゃなかった」とユーモアたっぷりの言葉で周囲を笑わせた。

 井口監督は「手術してからの1軍復帰登板でいろんな思いもあったと思う。下で頑張って投げていた。こういうチャンスでしっかり投げてくれたのは(チームにとっても)大きい」と称賛した。

 術後に抱いていた南の目標は「もう一度マリンで投げたい」。今回は東京ドームでの登板だったが、順調にいけば大阪遠征後、20日からの楽天3連戦で本拠地登板のチャンスが舞い込むだろう。マリンのファンも背番号33の姿を待ちわびているはずだ。

 

 ◆黄色靱帯骨化症(おうしょくじんたいこっかしょう) 

 脊髄の後ろにある「椎弓(ついきゅう)」と呼ばれる部分を上下につなぐ黄色靱帯が骨化して、脊柱管が狭くなり、神経の圧迫症状が出現する国指定の難病。背骨のうち「胸椎(きょうつい)」の部分で起こることが多い。下半身のしびれやまひなどの症状が出て、歩行困難になることもある。薬による治療のほか、骨化した部分を切除する手術も行われる。野球の投球で左右不均衡に体を曲げることの多い、投手に多いとされる。

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