【巨人】菅野、真夏の「グルテンフリー」で体調◎…小林とのバッテリー進化

菅野智之と小林誠司
菅野智之と小林誠司

 巨人が3月の開幕カード以来となる広島戦カード勝ち越しを決めた。先発の菅野が8回5安打1失点と力投。7月2日の中日戦(東京D)以来の9勝目を挙げた。打っては同点の7回に坂本勇が決勝の左中間二塁打。岡本も左前適時打で続きエースを援護した。2位・DeNAとのゲーム差を4に広げ、最短で20日にマジックが点灯する。

 後半戦に入り白星こそついていなかったが、菅野は体調の良さを実感していた。速球に力強さがあり、状態の良さは明らかだった。

 その裏には確かな根拠があった。普段から食事、睡眠、入浴に高い意識を持つ菅野。「グルテンフリーをやっていて体調がすごくいいんです。パン、麺類、揚げものとかは食べないようにしています」。真夏の食生活改善という新たな挑戦がプラスの方向に働いた。

 グルテンフリーとはグルテンが含まれる小麦系、粉もの、パン、ラーメン、そばなどの麺類、揚げものなどを口にしない食事療法。菅野は体調を少しでも良くするために考え、今夏から導入した。効果は人それぞれだが、免疫力向上、疲労感軽減、睡眠の質向上、集中力アップ、体が軽く感じるなど多くの効果があるとされ、さまざまな競技のアスリートが導入している。

 常に研究熱心な菅野は詳細まで勉強。「乳製品も控えるようにしています」とチーズやバターなども摂取しないよう心がけた。乳製品にはグルテンと似た構造の「カゼイン」が含まれ、これも口にしないことで「グルテンフリー」の効果が増すとも言われている。糖質制限とは違い「米と肉は食べられるので」とエネルギーはしっかり摂取。抜群の効果を発揮した。

 腰痛から復帰した6月9日のロッテ戦(東京D)から6登板は捕手が炭谷だった。7月26日の阪神戦(東京D)からこの日までは4登板連続で同学年の小林。小林と再びバッテリーを組んでから初勝利となった。

 菅野は「銀仁朗さんと組んで勉強になった」と話していた。小林とは、組んでいなかった期間も今でも変わらず野球の話を密にして情報共有しているが、小林の前で自ら炭谷の名前を出そうとはしなかった。そこには、チームリーダー菅野なりの気遣いがあった。

 「銀仁朗さんとはこうやって、すごい良かったんだよね、みたいに僕から誠司に言ったとしたら、誠司からしたら面白くない話かもしれない。僕は1ミリもそんなこと思っていないけど『お前はそこがダメなんだぞ』みたに捉えられるのも嫌なので。捕手のせいにしているみたいですし、投手からそういう話をするのは何か嫌らしい感じがして」

 日頃から菅野は打たれたら捕手のせいにするのは違う、と考え「投手がしっかり投げれば抑えられる。打たれたら投手の責任」としているが、小林の性格を知り尽くした上での配慮だったのかもしれない。負けず嫌いの小林は悔しさを胸に秘めつつ、炭谷を見て「勉強になります」と貪欲に吸収。配球は結果論とはいえカーブの使い方、内角の使い方など、新たな引き出しが増えたように見える。

 炭谷は現在、右手人さし指骨折で登録抹消。菅野と小林は、再び組むようになったこの4試合でも何度も議論し、一緒に研究を重ねている。これまで数々の快投を演じてきたバッテリーの連係はさらに進化した。

 体調が上向きなエースを中心に全員が一つになり、チームのムードも上向き。5年ぶりリーグ優勝へ加速していく。(片岡 優帆)

巨人

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