◆札幌記念追い切り(14日・函館競馬場)
仕上がった。開門直後に函館・Wコースへ入ったフィエールマンは、1秒近く離れた前の2頭に照準を合わせた。まずはモンドインテロ(7歳オープン)をかわすと、カルリーノ(3歳2勝クラス)の内から並びかけ、ほぼ鼻面をそろえて併入した。
手綱を執った厩舎所属の嶋田(レースはルメール)は「気が入って逆に早く追いつきすぎちゃったくらい。しまいも余力がありました。久しぶりに乗りましたが、天皇賞(春)の時くらいの状態です」と好調を強調。手塚調教師も「追いつく時の格好が良かった」と満足そうに笑みを浮かべた。
今回は凱旋門賞(10月6日、パリロンシャン競馬場)の前哨戦としての位置付け。「スタートが速くないので1コーナーまでどういう感じになるかだが、2000メートルもダメではない。(凱旋門賞へ)行きたいと考えているので、しっかり走ってもらいたい」と手塚師は力を込めた。
<凱旋門賞へ「ちょうどいい」ルメール意欲>
○…札幌記念でフィエールマンとコンビを組むルメールは14日、滞在している札幌競馬場でパートナーについて語った。2つ目のG1タイトルを取った天皇賞・春から間隔は空いたが、「(凱旋門賞への)トライアルレース。ちょうどいい。ステップレースで、これからコンディションが良くなりそう」と意欲を見せた。