夏のビッグイベント、サマー2000シリーズ第4戦の第55回札幌記念・G2(8月18日、札幌競馬場・芝2000メートル)に出走するワグネリアンが14日、札幌競馬場で最終追い切りを行った。
昨年の日本ダービー馬は福永祐一騎手を背に芝コースで単走追い。「ある程度栗東で負荷をかけてきた。1ハロンだけ伸ばしてくれって言われた」と鞍上。単走ながら軽快なリズムで四肢を動かすと、力強く最後の直線を駆け抜けた。
父ディープインパクト、母の父キングカメハメハの2大種牡馬が、7月末から8月上旬にかけて相次いでこの世を去った。母ミセスアンコールも昨年の北海道胆振東部地震で死んだ。日本の競馬サークルに多大な影響を及ぼした黄金の配合だけに、「ゆくゆくはそういう(種牡馬の)道に進んでいくんだろうけど、まずは競走馬としていい実績を積み重ねていきたい。多くのタイトルを手にしていきたい」と福永騎手は強い決意を示した。
北海道シリーズは初めての参戦になるが、小回りもそれほど苦にしないとみている。「リラックスして走ってた。(洋芝は)問題ない。体つきも弾力があっていい体つきになっている」と鞍上は本番へ向けて期待をにじませた。