【第43回G杯争奪全日本アユ釣り選手権】6年ぶり2度目 楠本選手優勝…福井・九頭竜川

表彰台でカップを掲げる(左から)準優勝・谷川、優勝・楠本、3位田嶋の3選手
表彰台でカップを掲げる(左から)準優勝・谷川、優勝・楠本、3位田嶋の3選手

 「第43回G杯争奪全日本アユ釣り選手権」(主催・(株)がまかつ)が5、6日、福井・九頭竜川で開催された。全国12河川での予選を突破した精鋭にシード、推薦を加えた48選手が参加。ベスト8による決勝トーナメントの決勝戦で楠本慎也選手(45)=田辺市=が、谷川光之選手(49)=浜松市=を13尾―8尾で下し、6年ぶり2度目の優勝を果たした。※成績はオトリ2尾込み。

楠本 慎也(45)=田辺市 表彰台の中央に上った楠本選手は、激流での戦いの疲れも見せず笑顔を輝かせた。G杯本戦進出は11度目を数える強豪。和歌山・田辺市在住だが、九頭竜川には他の大会で毎年訪れている。準ホームグラウンドような河川で、坂東島から五松橋へと続く試合会場の状況は熟知しており、決勝トーナメントでは圧倒的な強さで頂点に上り詰めた。

 決勝戦は五松橋上流の一本瀬を上下に分け、60分で釣り場を交代し、総尾数で争った。釣り場はジャンケンで勝った楠本選手が上流を選択。午前11時30分、試合開始から上流仕切り旗付近の瀬に膝上までつかり、流れの中を攻め2尾を確保したが、その後は数が伸ず、苦戦が続いた。

 一方、下流に入った谷川選手は最初の1尾を掛けたものの、仕掛けを飛ばすアクシデント。しかし、落ち着いて仕掛けを替え、再開後には3尾連続で掛けるなどで数を伸ばした。7尾―4尾と谷川選手がリードしたところで前半戦が終了した。

 劣勢の楠本選手は、後半勝負に出た。1尾バラした後、ハリを7・5号から8号にして大型を狙った。すると「前半、谷川さんがやっていなかった流れの芯にオトリを入れたら18センチがドンと来ました」。ここで竿を寝かせ、背バリを打ったオトリを深場の流れに入れる。流芯の石の周りを引き釣りで探っていくと、20センチ級が掛かった。この魚を見て楠本選手は勝利を確信した。「真っ黄色の魚だったので、手の付いていないポイントを打って行けるだろうと思いました。オトリが換わるとパタパタパタと来たので、これは勝てたと思いました」と振り返る。

 G杯ではここ数年、上位に食い込んでいるものの、昨年は準々決勝でキャッチミスをして敗退、一昨年は3位止まり。「いいとこまで行くのだが、勝ちきれなかった。今回は攻めの力業で勝てたので、良かったです」と喜んだ。

 今回の優勝を「家族はもとより、支えてくれた釣り仲間に報告したい」という楠本選手。次回もG杯は、得意な九頭竜川での開催が決まっている。「もう1回勝って福田眞也さん、小澤剛さんに並びたいですね」。目指すのは、レジェンドたちに並ぶ3度目の優勝だ。(田中 清

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