【巨人】原監督、5連勝で独走アゲイン…鬼門マツダで「ルーズベルト・ゲーム」競り勝った

プロ通算100勝を達成し、記念ボードを掲げる大竹(左)に(右から)原監督、元木コーチ、宮本コーチが拍手で祝福した(カメラ・泉 貫太)
プロ通算100勝を達成し、記念ボードを掲げる大竹(左)に(右から)原監督、元木コーチ、宮本コーチが拍手で祝福した(カメラ・泉 貫太)
広島に勝利し、大竹、戸根を出迎える原辰徳監督(同3人目)
広島に勝利し、大竹、戸根を出迎える原辰徳監督(同3人目)

◆広島7―8巨人(12日・マツダスタジアム)

 原巨人が“投手総動員”で粘るカープを振り切った。1軍復帰登板の先発・山口が本来の調子にない中、計7人の中継ぎをつぎ込む必死のリレー。守護神・中川をコンディション不良で欠いたが、ブルペンに延長要員の宮国を残すだけの総力戦で競り勝った。引き分けを挟んで5連敗中だった鬼門・マツダでの勝負の3連戦初戦を白星スタート。2位DeNAとの差を3に広げ、乗ってきた。

 百戦錬磨の名将でも、1勝の重みを痛感した。最終スコアは8―7。点の取り合いで一番面白いとされる「ルーズベルト・ゲーム」の末に、逃げ切った。試合後の会見。冒頭で原監督は報道陣に尋ねた。「(試合が)面白かった? 俺は面白くないよ。厳しいゲームだよ。でもきょうは勝利したことが大きい。それ以上も、それ以下もないよ」。9回で4時間17分の死闘。総力を結集して勝ったことが、全てだった。

 シーズンを見据えた上で、ここが勝負どころと踏んだ。この日の練習開始前。全体ミーティングで指揮官は全員の前に立ち「相手を倒すんだという強い気持ちを持ってプレーしよう」とゲキを飛ばした。その中で、方程式の一角・中川がコンディション不良でベンチを外れるアクシデントにも見舞われたが、それも総力戦で臨む意識を一層、強くさせた。

 好調な打線が3回までに6点を奪った。だが、右肘周辺の張りから復帰登板となった山口が本来の調子を欠く。3点リードの4回、先頭の小園に二塁打を許したところで早めの継投策を決断。これまでの“教訓”も、しっかりと生かした。

 マツダでの試合に“安全圏”はない。前回のマツダでの3連戦初戦となった7月19日。序盤に5点のリードを奪ったが、じわじわと追い上げられ、8回に逆転を許した。初戦の嫌な流れは2、3戦目にも波及。痛恨の3タテをくらった。「どんな点数も大きいよ。何点が安全なのかが分かりづらいね」。マツダはひとたびリードを許すと、“赤い声援”がのしかかってくるような、独特な雰囲気がある。そうさせないのが鉄則と肝に銘じた。

 2番手・田口が1点差に迫られてから、中継ぎ陣は耐え続けた。5回は鍵谷が2死満塁を招くも無失点でしのぐ。6回からの戸根も2死満塁とし、再昇格を果たした大竹が会沢を二ゴロ、7回もピシャリの完全救援で救った。8回を沢村、高木で1失点。9回のデラロサも1失点したが、最後はバティスタを空振り三振で締めた。今季最多タイの8人継投。終了時にベンチに残っていた投手は宮国のみ、野手も大城と北村だけ。延長を考えず、貫いた攻めのタクトが実った。

 今季5度目の5連勝。1分けを挟んで5連敗中と苦しんでいたマツダで、3月31日以来の勝利をもぎ取り、2位・DeNAとの差も3ゲームに広げた。「まだ戦いは続くよ」。指揮官は充血した目を大きく見開き、次の一戦を見据えた。(西村 茂展)

試合詳細
プロ通算100勝を達成し、記念ボードを掲げる大竹(左)に(右から)原監督、元木コーチ、宮本コーチが拍手で祝福した(カメラ・泉 貫太)
広島に勝利し、大竹、戸根を出迎える原辰徳監督(同3人目)
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