男子ボルダリング、楢崎兄弟ら全7人が予選突破

スポーツ報知
楢崎明智(左)と楢崎智亜

◆スポーツクライミング 世界選手権第2日(12日、東京・エスフォルタアリーナ八王子)

 男子ボルダリングの予選が行われた。兄弟で20年東京五輪出場を目指す楢崎明智(めいち、20)は11位で、今季W杯総合王者の兄・智亜(ともあ、23)とともに、上位20人による準決勝に進んだ。日本勢は5課題(コース)のうち4完登をマークした楢崎智、藤井快(26)=いずれもTEAM au=、緒方良行(21)=神奈川大=ら7選手全員が予選を突破した。

 楢崎兄弟の弟・明智が、偉大な兄との練習を糧に世界選手権へ挑んだ。ボルダリングの予選は2完登の11位。「うまく試合を組み立てられなかった。できる課題を登れなかったりして、すごいきついラウンドでした」。初日を苦笑いで振り返ったが、悲観はしていない。「明日以降には引きずらないと思う。今シーズンで一番調子がいいと思ってるので」と言い切った。

 身近な手本の存在が自信につながっている。大会に向け、これまで以上に兄との練習時間を増やした。「智くんと登ると頑張れるし、練習でも世界で一番強いのかなってぐらい強い。リードもすごい強いし、自分にないものをたくさん持ってる」。アドバイスを受け、動きの幅も広がった。

 東京五輪の男子代表2枠のうち、18~21日に行われる複合で7位以上の日本人最上位が五輪代表に内定する。今大会でどちらかが切符をつかめば、兄弟代表への道が開ける。「もちろん優勝は狙っているけど、緊張は全くない」と自然体だ。試合前、兄からは「お前が頑張ると信じて、安心した目で見てるよ」と声をかけられた。宿舎でも互いの部屋を行き来。兄弟で刺激し合い、勝負の複合へ調子を上げていく。

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