佐藤優香、プレ大会「表彰台」で目指すトライアスロン代表切符1号

バイクでさっそうとカーブを曲がる佐藤(チームケンズ提供)
バイクでさっそうとカーブを曲がる佐藤(チームケンズ提供)

 山梨を拠点に活動するトライアスロン女子でリオデジャネイロ五輪代表の佐藤優香(27)=トーシンパートナーズ・NTT東日本・NTT西日本・チームケンズ=が、15日からの東京五輪プレ大会「ITUワールドトライアスロンオリンピッククオリフィケーションイベント(東京OQE)」(東京・お台場海浜公園)で、2大会連続五輪出場決定を目指す。酷暑を味方につけて日本人最高順位で表彰台に上がり、トライアスロン代表切符1号になる。

 6年前、ユース五輪で金メダルを獲得した佐藤は、次世代アスリート代表として東京五輪招致の最終プレゼンテーションに登壇した。そしていよいよ、出場をかけた戦いが始まる。本番と同じコースで行われる東京OQEで日本人最上位で表彰台に立てば、五輪切符が確定する。「表彰台を目指しています。最低でも12位以内の入賞ライン」とハッキリとした口調で言い切った。

 お台場では毎年日本選手権が行われているが、五輪は違うコースになる。昨年の日本選手権は本番と似たコースが設定され、「バイクがテクニカルでスピードが出やすい。スイムで確実に第1集団にいないと、バイクで第1集団につくことができない。普段以上にスイムが重要になる」と分析する。「効率の良い泳ぎ方を整えています。バトルに巻き込まれないで、速い選手について行く。ラン勝負ではあるけど、それまでが大事」と戦略の一端を明かした。

 5月の世界シリーズ横浜大会では22位に終わった。春先から原因不明の微熱や頭痛に悩まされ、本格的な練習はわずか1か月で臨まざるを得なかった。現在も復調途中ではあるが、食事面での対策が効果を上げており、状態は右肩上がりだという。

 昨年のアジア大会(インドネシア)では、酷暑の中、熱中症を起こして途中棄権した。この反省から暑熱対策を徹底。体質を分析してスペシャルドリンクを用意するなど、対応力は格段に増した。さらに海外勢にとって、蒸し暑い日本の夏は、世界シリーズが開催されるメキシコやアラブ首長国連邦(UAE)とは違う種類で、未経験。だからこそ、佐藤はこのプレ大会を表彰台に上がる最大のチャンスと捉えている。

 高校生からトライアスリートとして日本代表の飯島健二郎監督(60)が主宰するチームケンズで飛躍した。「集大成のつもりです」と佐藤。五輪切符県勢1号を一発で決めてみせる。(西村 國継)

 ◆トライアスロン代表選考 出場枠は男女各2人は確定している。世界ランキングとは別方法で集計される「五輪資格ランキング」で30位までに3人入ることができれば、最大各3枠になる。

 ▽選考基準

 〈1〉「東京OQE」で日本人最上位で表彰台に立つ。

 〈2〉「東京OQE」、ITU世界シリーズのハンブルクWTS(7月)、アブダビWTS(20年3月、UAE)の選考対象大会で16位以内の選手に対し、大会レベル係数や評価基準をもとに選出。

 〈3〉他大会を含めての結果から総合的に判断。

 ◆佐藤 優香(さとう・ゆか)1992年1月18日、千葉・佐倉市生まれ。27歳。母の勧めで9歳からトライアスロンに取り組み、中学生時代から注目される。高校から山梨でも活動するチームケンズに所属。2010年第1回ユース五輪で大会第1号の金メダリストになる。15年にW杯初制覇。16年リオ五輪代表となり15位。18年アジア大会混合リレーで金メダル。172センチ、55キロ。

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