FB山中亮平、悲願メンバー入りへ猛アピールトライ「硬かった」

山中亮平
山中亮平

◆ラグビー パシフィックネーションズ杯最終戦 日本34―20米国(10日、フィジー・スバ、ANZスタジアム)

 【スバ(フィジー)10日=大和田佳世】日本代表はW杯最終登録メンバー発表前の実戦を全て終えた。今大会初先発のFB山中亮平(31)=神戸製鋼=は後半2分にトライを挙げ、相手に傾きかけた流れを引き戻した。ハイボール処理でミスもあったが、直後の守備でカバー。4年前のW杯イングランド大会は最終選考で漏れ、悔しさを味わった男が悲願のメンバー入りへ猛アピールした。18日からの北海道・網走合宿を経て、今月末に発表される。

 一発合格を狙った山中には充実感が漂った。後半2分、SO田村が内に返したパスを受け取り、追いすがる相手をハンドオフではじいてインゴールへ。ボールを放り上げ喜びを爆発させた。「いいプレッシャーの中でできたかな」。攻めてはカウンターで大きく前進し、守備でもSOの位置で好タックルに入った。

 「最後のアピール」と自分にプレッシャーをかけすぎ、前半はハイパントを落球した。「硬かった。あんな落とし方は最近なくて焦った」ほどの凡ミス。しかし引きずらなかった。数分もたたないうちに、相手がこぼしたボールをセーブ。ターンオーバーにつなげた。「昔はミスを引きずりプレーも悪くなった。切り替えられたのは全然変わっている」。4年前に直前で落選した自分とは違う。

 早大4年の10年5月、同期の田村より早く代表デビューした。定着はできず複数ポジションができる器用さで何度も追加招集される“便利屋”状態に。昨季から神戸製鋼でFBを務め今季サンウルブズで経験を積み「FB一本」でトゥポウ、松島と争う立場になった。元神戸製鋼監督で米国代表のゴールド監督は「彼は大きくなって上達した」と成長を認めた。

 2月から合宿を重ね、サンウルブズ、日本代表候補強化試合、テストマッチ3戦を終え、チームとしては一区切りした。試合前日に合流したジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(49)は「なんとなく構想はできている。今大会を検証して誰が一貫性あるプレーができたか吟味したい」と話す。

 松岡修造の「日めくりカレンダー」の言葉を励みにする山中にとっては、網走合宿も気が抜けない。「まだこれから。一日一日を大切に練習からしっかりやっていく」。果報は自らつかみ取る。

 ◆過去の米国戦 28―18で勝った15年W杯1次リーグ以来の対戦で2連勝。3度対戦したW杯では87年に18―21、03年に26―39。通算成績は10勝2分け13敗で、00年以降は7勝4敗と勝ち越している。

 ◆山中 亮平(やまなか・りょうへい)1988年6月22日、大阪市生まれ。31歳。真住中2年時にサッカーから転向し、ラグビーを始める。東海大仰星高3年時にSOで花園優勝。早大で1年時から公式戦出場。2009年に日本代表へ初選出され、11年に神戸製鋼入り。18年にFBへ転向し、トップリーグ優勝に貢献。今季はスーパーラグビーの日本チーム・サンウルブズで7試合出場(全て先発)。代表キャップ13。188センチ、95キロ。

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