【坂田正彰の目】1次L突破のカギ「控えの力」

リーチ・マイケル
リーチ・マイケル

◆ラグビー パシフィックネーションズ杯最終戦 日本34―20米国(10日、フィジー・スバ、ANZスタジアム)

 PN杯を制した日本は、反則やハンドリングエラーが多かったものの、W杯の予行演習で好結果を残した。最終登録メンバー31人を絞り込む材料がそろい、首脳陣はW杯8強入りへの構想を練る本格的な選考作業に入る。主力の骨組みは固まっているはずで、吟味されるのが控えの選出だろう。

 PN杯3戦と9月6日の南アフリカ代表戦の4連戦をW杯1次リーグ(L)4試合と重ねると、今回の米国戦は1次L第3戦のサモア戦に当たる。主力の疲労がたまる頃で、必要とされるのが控えの力だ。米国戦で起用され、力量が試されたのは負傷明けのプロップ山本やロックのウヴェ、FB山中ら。首脳陣がテコ入れしたいポジションで最低限の仕事は果たしていた。

 インパクトプレーヤーとも呼ばれる控えの役割は、チームが失速しかけた後半の終盤などに勢いをつけること。求められるのはスタメンとのコンビネーション。穴があくと、日本が一番力を入れている組織的な防御にほころびが生じる。

 例えばフッカーの堀江とプロップのヴァルがセットとなり、ダブルタックルにいくようにペアリングが決まっている。控え選手の投入後、この役割分担がしっかりできていないとミスにつながる。ミスが増えると控えの信頼度が低下し、スタメンの負担が増えてしまう。次戦の南アフリカ代表は、恐らくフルメンバーではこないはずだ。日本は前半で控えを全て入れ替えるだろう。控えの底力を示してほしい。(元日本代表フッカー)

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