埼玉県知事選の投票呼び掛け「無関心は、ださいたま!」…自虐PR動画15万回再生

「翔んで埼玉」のキャラクターが描かれている埼玉県知事選のポスター
「翔んで埼玉」のキャラクターが描かれている埼玉県知事選のポスター

 25日に投開票される埼玉県知事選の投票を呼び掛けるために制作されたYouTubeの動画が、選挙啓発の動画としては驚異的といえる再生回数を記録していることが10日、分かった。動画には、漫画家・魔夜峰央さんの代表作の一つで、埼玉県を自虐的に描いた「翔んで埼玉」のキャラクターが登場。今年、実写映画化されて大ヒットしたが、啓発動画も「無関心は、ださいたま!」など自虐的に投票を促す内容でアクセスを集めている。

 「埼玉県知事選挙啓発動画」は15秒と30秒の2パターンで、6日に公開された。30秒の方は10日現在で再生回数が8000回程度だが、15秒バージョンは約15万回。内容も、埼玉県を自虐的に描く原作の要素が入っており、30秒バージョンでは「海は無い…空港も無い…だが選挙権はある!」のセリフで投票を促している。

 インターネット環境の高速化に伴い、自治体の多くは、若い世代をターゲットに投票を呼び掛けるための啓発動画を制作しているが、再生回数はほとんどが数百~数千回。今年2月に公開された実写映画が興収37・5億円(9日現在)の大ヒットとなるなど、ブームにもなった「翔んで埼玉」人気にうまく便乗した形だ。

 作品のキャラクターは啓発ポスターにも使用され、県内の駅や公共施設などで掲示されている。県選管によると「ポスターをもらうことはできませんか?」などの問い合わせが来ており、こちらも人気に。上田清司知事(71)の事実上の後継者として出馬している前参院議員の大野元裕氏(55)も自身のホームページで動画やポスターを紹介し「面白い取り組みですね」としている。

 注目を集めたことで、まずは選管の「作戦成功」と言えそうだが、問題はこの人気が投票率アップにつながるか、だ。過去3回の埼玉県知事選は、上田氏の“一強”状態だったこともあり、いずれも3割を切っている。特に2011年の24・89%は都道府県知事選でのワースト記録だ。

 県選管によると、4年前の知事選では、イメージキャラクターとして同県出身タレント・照英(45)を起用したが、動画には出演していなかったという。今回は元プロ野球ヤクルト内野手でスポーツライターの青島健太氏(61)が自民・公明両党推薦で出馬。4野党が支援する大野氏と与野党激突の構図となり、前回より注目度は高そうだ。これで投票率が低ければ、動画のセリフにある通り「無関心は、ださいたま!」となってしまうが…。

 ◆埼玉県知事選

大野 元裕 55 無新

武田 信弘 65 無新

浜田  聡 42 N新

桜井志津江 63 無新

青島 健太 61 無新

※敬称略、届け出順、N=NHKから国民を守る党

社会

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請