【オリックス】張奕、史上初の育成出身野手1勝 巨人・陽のいとこプロ初先発で快挙「感謝」

◆日本ハム2―5オリックス(8日・旭川)

 降りしきる雨の中、オリックス・張奕(ちょう・やく)は晴れやかな笑顔を見せた。プロ初先発の3年目右腕が4回まで一人の走者も出さない快投で6回2安打1失点。直球は自己最速を更新する152キロを計測し、プロ初勝利を挙げた。史上初の育成野手出身の勝利投手となり「投手でチャンスをもらって頑張りました。みんなに感謝したいです」と喜びをかみしめた。

 入団時から巨人・陽岱鋼のいとことして注目された25歳。16年育成ドラフト1位で外野手として入団したが結果を残せなかった。弓岡育成チーフコーチらに強肩を見いだされ、昨年6月から投手練習を開始。今年5月には支配下登録を勝ち取り、転向わずか1年あまりでひのき舞台の脚光を浴びた。

 今季にかける理由があった。「一目ぼれでした」と17年オフに出会った北海道出身の一般女性(26)と昨夏結婚。昨年11月11日に授かった我が子が最近立てるようになり、「あんなに成長するんだと。自分も成長しないといけない」と力に変えた。さらにこの日は故郷・台湾で父の日。ウィニングボールは父・正昌(50)さんに贈ると宣言。「最高のプレゼントになる」と家族のみんなが喜ぶ1勝になった。

 6年ぶりの旭川遠征で勝利し、日本ハムに17年以来の3連戦3連勝。救世主の登場に「ここにきて投手が出てくるのはチームとしても大きい」と西村監督。張は「今日は今日。次回も抑えられるように」と逆転Aクラスへのキーマンに名乗りを上げた。(牟禮 聡志)

 ◆張 奕(ちょう・やく)1994年2月26日、台湾生まれ。25歳。福岡第一高では甲子園出場はなし。日本経大を経て2016年育成ドラフト1位で外野手として入団。昨季途中から投手に転向し、今年5月に支配下登録された。182センチ、82キロ。右投右打。年俸420万円。

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