智弁和歌山・東妻が先制&V三塁打…ロッテ・松本球団本部長は「高校生の捕手ではNO1」

6回2死一塁、智弁和歌山・東妻が右中間に勝ち越し三塁打を放つ
6回2死一塁、智弁和歌山・東妻が右中間に勝ち越し三塁打を放つ

◆第101回全国高校野球選手権大会第3日 ▽1回戦 智弁和歌山8―1米子東(8日・甲子園)

 智弁和歌山が5季連続甲子園出場を果たした東妻純平捕手(3年)の攻守にわたる活躍で米子東を圧倒し、初戦を突破した。元巨人捕手の中谷仁監督(40)は夏の甲子園初勝利。明徳義塾(高知)は馬淵史郎監督(63)が史上4位タイとなる甲子園通算51勝目を挙げ、2回戦で智弁和歌山と激突する。敦賀気比(福井)は2年生エースの笠島尚樹が3安打1失点で完投し、4年ぶりの白星を挙げた。

 苦しみ抜いた扇の要が、聖地で輝いた。西川晋太郎、黒川史陽(ふみや)とともに5季連続出場を果たした東妻が4回の先制打に続き、1―1の6回2死一塁、右中間へ決勝の適時三塁打を放った。勝利の立役者は「点を取り返せたのが大きかった」と大粒の汗を拭った。

 挫折の先に光を見つけた。高校入学と同時に高嶋仁名誉監督(73)に強肩を買われ、遊撃手から捕手に転向。しかし今春のセンバツ後、初めて壁にぶつかった。元巨人などで捕手としてプレーした中谷監督からリード面の物足りなさを指摘され、5点差を逆転された今春近畿大会の智弁学園(奈良)戦では途中交代させられる屈辱も味わった。「見たことないくらい落ち込んでいた」と母・千穂さん。「ずっとトンネルの中にいるみたいだった」と地方大会が始まっても悩み続けたが、日本一という目標を達成するため、立ち止まることはなかった。

 この日は4打数3安打2打点。女房役としてもエースの池田陽佑を巧みにリードし、8回7安打1失点にまとめた。兄の勇輔が所属するロッテ・松本球団本部長は「高校生の捕手ではNO1。5季連続出場の経験から、周りを見てゲームをつくれている」と高評価。夏の甲子園初勝利をプレゼントされた中谷監督も「夏に結果を出してもらうために精神的にも肉体的にも追い込んで、ここで花が咲いている」と成長ぶりをほめた。

 次戦の相手は明徳義塾。甲子園では02年夏の決勝で敗れたのに続き、14年のセンバツ1回戦では、兄・勇輔のサヨナラ暴投で敗れた痛恨の記憶もある。その雪辱戦にもなる東妻は「(初戦で)自信がついた。油断せずに戦う」と臆せず立ち向かう決意。00年夏以来、通算3度目の全国制覇へ、2回戦で敗れ去るつもりは毛頭ない。(坂口 愛澄)

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