釧路、帯広で繰り広げられるハイレベルな野球交流戦…8・9開幕「タンチョウリーグ」が熱い

亜大ナインもタンチョウリーグに参加。地域の活性化に貢献する
亜大ナインもタンチョウリーグに参加。地域の活性化に貢献する

 熱闘が続く夏の甲子園大会。そこから遠く離れた北海道の釧路で9日から、帯広では10日から、「第3回タンチョウリーグ」が行われる。

 参加チームがすごい。プロからは巨人とソフトバンクの3軍が出陣。社会人からは都市対抗でも東京ドームを沸かせたJR東日本、トヨタ自動車、Honda、室蘭シャークス、さらにはJR北海道、北海道ガス、航空自衛隊千歳の地元勢も名を連ねる。そして大学では亜大、日体大、東北福祉大の強豪3校が津軽海峡を渡り、東海大北海道、星槎道都大、東農大オホーツクなどの道内勢と切磋琢磨する。

 未来を担うニュースター同士の勝負が無料で観戦できるまたとないチャンス。しかも全国的に酷暑が続く中、釧路は気温が30度に届く日はほぼないという。同地でキャンプを行い、今年で10周年を迎える亜大の生田勉監督は言った。

 「涼しいですよ。とても快適です。夜もクーラーがいらないんです。東京に比べれば、3倍は練習ができますね(笑)」

 カテゴリーを越えての対戦はプロ、社会人、大学それぞれにメリットもある。卒業後も野球を続けたい大学生にとってはプロや社会人を相手に腕試しができ、相手に自らを「売り込む」場にもなり得る。プロや社会人にとっては逸材の実力を見定める好機だ。大学生は秋のリーグ戦開幕に向け、最もレベルアップできる時期。最高の環境で、試合は自然と熱を帯びる。

 亜大は釧路でキャンプを始めた頃から、少年野球教室を行うなど地域の野球振興に寄与してきた。14年には釧路市内から武修館が夏の甲子園に初出場を果たした。「タンチョウリーグ」のメイン会場でもある釧路市民球場は14年から3年間、改修工事を行い、屋外球場では道内初となる全面人工芝を導入。電光掲示板も設置され、子供たちから大人まで地域の野球熱は高まりつつある。生田監督はこう続けた。

 「素晴らしい環境で試合も練習も十分にできますし、食べ物も本当においしいんです。涼しいから睡眠も十分にとれる。一石三鳥ですよ。野球だけじゃなく、ソフトボールもサッカーもラグビーもバスケットボールも、施設が充実しています。ぜひスポーツを愛する方々に来てほしい場所です」

 歓待してくれる地元の人々に、感謝の気持ちを示したい。そんな思いから、生田監督はこの夏、亜大ナインと一緒にある計画を立てているという。

 「タンチョウリーグは19日が最終日なのですが、その日の夜には釧路で盆踊り大会が開催されるんです。選手と一緒に輪に入ろうって考えています」

 近未来のプロ野球選手と一緒に盆踊りができる-。そんな体験ができる場所は、なかなかないだろう。野球愛好家にとって、観戦と観光とグルメを満喫する「遠征」は楽しみの一つだ。8月、冷涼な北の大地でタンチョウリーグを堪能してみては、いかがだろうか。(野球デスク・加藤 弘士)

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