【巨人】岡本、神の手で決勝点 中学時代50メートル5秒9「瞬発力は速くなっている」

4回1死一、三塁、大城の中飛で三塁走者・岡本(左)が、捕手・武山とタッチをかいくぐりながら生還(カメラ・杉山 彰一)
4回1死一、三塁、大城の中飛で三塁走者・岡本(左)が、捕手・武山とタッチをかいくぐりながら生還(カメラ・杉山 彰一)

◆中日3―9巨人(7日・ナゴヤドーム)

 気迫あふれる激走だった。チームに貢献したい―。その一心。岡本に迷いはなかった。巨体を揺らしながら全力で走った。捕手のタッチをかわし、最後は左手で本塁に触れた。「何とかセーフになろうと思っていたので、よかったです」。わずかの差でセーフの判定。中日・与田監督のリクエストも判定は覆らず。4試合ぶりの先制点をもたらすと、これが決勝点となり喜びを爆発させた。

 4番が先陣を切った。4回先頭。それまで無安打に封じられていた先発・山本のスライダーをはじき返した。11打席ぶり安打となる中前安打で出塁。無死一、二塁の右飛で二塁からタッチアップで三塁へ激走すると、なおも1死一、三塁で大城の放った飛球は浅い中飛となったが、タッチアップで本塁へ突っ込んだ。際どいクロスプレーも気持ちが勝った。

 勢いは止まらない。丸の2ランで3点差に広げた直後の5回2死では、左中間を破る二塁打を放ち、マルチ安打。続く阿部の2ランへとつながった。原監督も「岡本の走塁も打撃もよかった」を笑顔だった。

 体重100キロを超える巨体の持ち主だが、中学時代には50メートル走で5秒9を計測した実力者。今季の試合で、作戦からセーフティーバントを試みた場面があった。結果はファウルでその後、行うことはなかったが「ついに僕の足を生かす時が来ましたね!」とニヤリ。自分の足を披露することに、ひそかに燃えていた。

 試合前には、短い距離を走り瞬発力を計測するアップを行うことがあるが「去年より瞬発力は速くなっている気がする」と手応えも口にする。5月26日の広島戦(東京D)でも“神走塁”で決勝点をもたらしたように、その言葉は結果として表れている。

 6連敗で迎えたこの一戦。4日のDeNA戦(横浜)では2度の得点圏で空振り三振、前日(6日)の中日戦(ナゴヤD)では4打数無安打。4番としての責任を感じないはずはない。悔しさを晴らしても「また明日頑張ります」。すぐに切り替えた主砲がチームを勢いに乗せた。(小林 圭太)

 ◆岡本神走塁VTR5月26日の広島戦(東京D)。同点で迎えた8回1死満塁で、重信が放った打球は左中間寄りの中堅への浅い飛球に。それでもタッチアップし、捕手の会沢が本塁よりわずかに三塁側で送球を受けたことを確認すると、一塁側へ体をひねりながらタッチを交わすスライディングで生還。広島のリクエスト要求もセーフ判定のまま。“神走塁”が決勝点となり、試合は5―4で勝利。

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