久保建英、レアル遠征召集外はプラン通り チーム状況に不満なメディアやファンが過度な期待

久保建英(ロイター)
久保建英(ロイター)

 スペイン1部Rマドリードの日本代表MF久保建英(18)が7日、オーストリアで行われるザルツブルクとの親善試合のメンバー20人から外れた。カスティージャ(Bチーム)に合流し、同日のアルコルン(2部)との親善試合に出場する見込みだ。ここまでトップチームに帯同してきた18歳が、このタイミングで外れた理由を現地で30年以上取材を続ける岡野誠子通信員が「見た」。

 既定路線だ。先月31日のフェネルバフチェ戦後、ジダン監督(47)は「チーム状況次第だが、カスティージャで試合をしながら、我々(トップチーム)と練習するのがベストだと思っている」と久保の今後の起用法について言及。6日まではトップチームの練習には参加しており、まさに指揮官が話していた通りの起用法となった。

 トップチームの開幕となる17日のセルタ戦までに、実戦は7日のザルツブルク戦、11日のローマ戦の2試合しかない。招集メンバーが20人とこれまでよりも少ないことから、メンバーを固める時期に入ったと言える。

 それに加え、今季のRマドリードはプレシーズンとはいえ、5試合で16失点と守備が崩壊。ザルツブルク戦から中盤の守備の要であるブラジル代表MFカゼミロが復帰するが、今は攻撃よりも守備に重点を置いている。久保と同じく好プレーを見せていた18歳のブラジル人MFロドリゴもメンバーから漏れており、若手を試す余裕がないのだ。

 マルカ紙は北米遠征の評価ランキングで久保を1位に。さらに同紙が8月1日に読者に行ったアンケートでは半数以上が「トップチームでプレーするべき」と回答するなど評価を高めてきた。だが裏にはメディアやファンが、今のチームに不満を抱いている現実がある。昨季開幕前にポルトガル代表FWのC・ロナウドが退団して以降、クラブは過度期にある。今夏に移籍金1億ユーロ(約119億円)でベルギー代表MFのE・アザールを獲得したが、体重オーバーで合流するなどここまで期待外れ。そのため、予想以上のプレーを見せた18歳の日本人に過度な期待を寄せている側面もある。

 指揮官をはじめクラブは久保の身の丈に合った育成プランを描いている。評価を落としたわけではなく、“必然”の招集外だった。(岡野 誠子)

 ◆久保のレアル入団後

 ▼6月14日 Rマドリード入団発表

 ▼7月8日 チームに合流。身体検査を受けチームメートとあいさつ

 ▼10日 キャンプ地のモントリオールで初練習

 ▼20日 インターナショナル・チャンピオンズ杯初戦のバイエルン戦で後半開始から出場。現地解説は「レアルの後半のベストプレーヤー」と絶賛

 ▼23日 第2戦のアーセナル戦は出番なし

 ▼26日 第3戦のAマドリード戦の後半17分から出場。終盤にはミドルシュートで得点を演出。「マルカ」で今大会のレアルの評価ランキング1位に

 ▼30日 アウディ杯(ミュンヘン)準決勝のトットナム戦は後半35分から出場しシュート3本を放つ

 ▼31日 3位決定戦のフェネルバフチェ戦の後半28分から出場。MFモドリッチと抜群のコンビネーションを見せた

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