山本幸輝、ラグビーW杯へ10日ラスト実戦間に合った 左膝負傷から「スムーズに戻れた」

気合を入れて練習に取り組む日本代表プロップの山本幸輝(中央)
気合を入れて練習に取り組む日本代表プロップの山本幸輝(中央)

 【ナンディ(フィジー)7日=大和田佳世】ラグビー日本代表プロップ山本幸輝(28)=ヤマハ発動機=が最終アピールにかける。宮崎合宿中に左膝を痛めて離脱。追加招集で今回の遠征に間に合った。チームのムードメーカーは8月末のW杯最終登録メンバー発表前のラスト実戦で、グラウンド内外から盛り上げて存在感を出す。

 チームの盛り上げ役が帰ってきた。フィジーの自然を背にして取材に応じた山本は「こっちに来て初めて全体練習ができた。みんなと一緒にできてうれしい。スムーズに戻れたと思う」と笑顔が絶えなかった。

 背番号1をつける左プロップは宮崎合宿中にケガ人が続出。山本も左膝内側の靱帯を痛め復帰に約6週間を要し、パシフィックネーションズ(PNC)開幕に間に合わなかった。焦りは「一切ない」と封じ、リハビリ期間中に負傷部位を鍛えて、かえって下半身の安定につながった。

 PNC期間中は、自分の代わりにチャンスを得た24歳の三浦昌悟(トヨタ自動車)が大崩れしないプレーをするのを横目に、福岡・宗像市で居残り組の合宿に参加。プロップ山下裕史(神戸製鋼)ら7人ほどで「この中から呼ばれるといいね」と励まし合い、招集が決まると祝福して送り出された。

 「自分ならどうするか」―。負傷期間中に適用が決定したスクラムの新ルールは、組む前後の姿勢を常にイメージし順応。スクラム担当の長谷川慎コーチは「試行錯誤の時をワープしているから、思ったよりちゃんと組めている」と安心する。チームソング「ビクトリーロード」の替え歌を作詞した盛り上げ隊長は、グラウンド外での準備もバッチリ。6日の練習後は「円陣 盛りあがる」の検索ワードで動画サイトからアイデアを得て、ショットガンを射つポーズでチームを鼓舞した。

 国内で2連勝したチームは8年ぶりのPNC優勝がかかる。同じポジションの稲垣は酷暑で2戦合計140分間プレーし疲労がある。「自分が入ってエナジーがつくとか、そういうところを感じてもらいたい」と考えている。課題はスクラム以外の部分。タックル精度はジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(49)が重視しており「強いタックルとかを見せていかないと」。滑り込んだラストチャンスを逃すわけにはいかない。

 ◆山本 幸輝(やまもと・こうき)1990年10月29日、滋賀・野洲市生まれ。28歳。八幡工で先輩に誘われてラグビーを始め、近大を経て13年にヤマハ発動機入り。16年11月のアルゼンチン戦で代表デビューした。181センチ、118キロ。趣味はツーリング。

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