思い託しスタンドから貢献、霞ケ浦の応援団長は副主将・近藤

スタンドで声援を送る霞ケ浦副主将兼応援団長の近藤
スタンドで声援を送る霞ケ浦副主将兼応援団長の近藤

◆第101回全国高校野球選手権大会第2日 ▽1回戦 履正社11―6霞ケ浦(7日・甲子園)

 青空の下で青と黄色に染まる三塁側スタンド。4年ぶり2回目の甲子園出場を果たした霞ケ浦は1000人を超える全校応援で初戦に挑んだ。その中心となってスタンドをまとめるのは一人の野球部員だった。

 霞ケ浦・副主将兼応援団長の近藤柚佑(ゆうすけ=3年)だ。くしゃっと笑う顔が印象的だった。

 甲子園を目指し霞ケ浦へ入学。1年秋の県大会決勝、明秀日立戦に出場するもチームは1―2で惜敗した。攻守でミスし、「自分のせいで負けた」と悔やんだ。その後ベンチから外れるようになった。

 「立ち直れなかった」という。それでも新チームになり副主将に任命された。レギュラーを取り戻そうと必死に練習し、迎えた最後の夏。メンバー入りをかけた4月の練習試合で打席に立った際、左小指にボールが当たり骨折。全治6~7週間と診断された。「でも夏の大会まであとちょっと。やるしかない」とわずか3週間で復帰。最後までベンチ入りを狙ったが、小指が思うように動かず最後の夏もメンバー入りはかなわなかった。

 「いつも大事なときに…。3年間、運悪いな」と笑みを浮かべながら話していたが、その目には涙が浮かんでいた。

 「自分が副主将っていうのもあったし、ベンチに入れないならスタンドで役に立ちたい」と応援団長に。選手に自分の思いを託し声援を送った。

 エースの鈴木寛人投手(3年)とはいつも仲良しで、バスも毎回隣の席。今大会はメンバーが先に甲子園入りしていたため、応援団は7日の18時頃に茨城を出発。約12時間かけてこの日の朝7時半頃、甲子園に到着した。試合前は「少し緊張している」と近藤。先発の鈴木寛には「がんばれよ」とだけラインしたという。

 しかし鈴木寛は履正社打線に捕まり3回途中で降板。チームも6―11で初の初戦突破とはならなかった。

 霞ケ浦では寮生活も経て「人間的に成長できた」と近藤。高校野球はこれで引退となるが、「大学でも野球を続けます」と目標は定まっている。

 ベンチの外からチームを支えてきた副主将が次はグラウンドで輝きを放つ。

野球

報知ブログ(最新更新分)

一覧へ
NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請