萩野公介、200自予選落ち 収穫の2日間「やってやるぞ」

男子200メートル自由形で予選落ちした萩野公介(カメラ・矢口 亨)
男子200メートル自由形で予選落ちした萩野公介(カメラ・矢口 亨)

◆競泳 W杯東京大会 最終日(4日、東京・辰巳国際水泳場)

 長期休養から実戦復帰したリオ五輪400メートル個人メドレー金メダリストの萩野公介(24)=ブリヂストン=が200メートル自由形予選に出場し、1分50秒43(自己ベスト1分45秒23)の全体19位で決勝進出を逃した。練習でも全力で200メートル泳ぐメニューはこなしておらず、あえて実戦で課題をあぶり出した。次戦は9月の茨城国体に出場。「ここからが本当の強化」と、五輪までの道のりを見据えた。

 萩野の復帰戦“第2ラウンド”は、彼にしては極めて珍しい形で終わった。200メートル自由形予選で1分50秒43。自己ベストの1分45秒23からは5秒20遅れ、全体19位で決勝進出を逃した。インターナショナル標準記録1分47秒39を切れなかったが、とはいえ「久しぶりだなあ、と。(タイムは)それぐらいかなと思っていた」と振り返る口調に落胆の響きはなかった。

 前日の200メートル個人メドレーでは2分0秒03で3位に入ったが、約半年ぶりのレースに「全身パツンパツン」と苦笑いした。疲労が色濃く残る上、6月に本格的に再始動してから200メートルを全力で泳ぐ練習は一度も行っていないという。あえてその状態でも出たのは「レースに出てみないと分からない部分が多いから」と明かした。

 感覚的なものも含め、多くの課題を洗い出した。「まだ200メートル続けていいフォームで泳げていない」「スピードも出ていないし、泳ぎの丁寧さもない」「体重を前に前に持っていけていない」と自己分析。「小指側から肘をしっかり立てて、背中で水をとらえられるように。僕は(過去に右の)肘を折っていて、なかなか小指側に力が入らないとか、故障しているときは左肩にあまり力が入らず、泳ぎを崩してしまう部分があった。少しずつ直しながらやらないと」と、修正点を具体的に説明した。

 この2日間を「めちゃめちゃいいわけでもなく、そこまで悪くもない。真ん中くらい」と総括した。次戦は9月の茨城国体に出場し、200メートル個人メドレーや100メートル背泳ぎに出場する方針で、「ここからが本当の強化」と言い切った。五輪まで残り1年を切った。時間の使い方は、金メダリストとして熟知している。(太田 倫)

 ◆公介に聞く

 ―レースを振り返って。

 「難しい部分はあった。まだまだ技術的な課題はある。まずはこの環境で泳げたことを幸せに思う」

 ―練習途上でも試合に出た意図は。

 「体の確認と、自分の位置を確かめるため。200メートルを全力で続けて泳ぐことは、一回も練習ではやっていない。レースでやることで、違った刺激が入る。ここでどんな結果であれ、前に進んでいくことには変わりない。ひとつひとつ着実にやっていきたい」

 ―レース前の不安感は。

 「昨日は不安というか緊張はあったが、(今大会は)結構強豪もいる。彼らと戦いたいな、と思いながら世界水泳も見ていた。彼らと泳げるだけでも、『やってやるぞ』という気持ちになる」

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