日本全国の温泉地を美少女キャラクター化し展開するメディアミックスプロジェクト「温泉むすめ」が4日、兵庫・有馬温泉で、初の野外イベント「温泉むすめトークイベント in 有馬涼風川座敷」を行った。
有馬涼風川座敷は、日本三名泉として知られる有馬温泉の夏の風物詩。同温泉名物のすき焼きを楽しみながらイベントを観覧できる“特別席”など、用意された133枚のチケットは前売りで完売。北は北海道から南は九州まで、全国の「ぽか旦那・ぽか女将(おかみ)」(温泉むすめのファンの愛称)が駆けつけた。
今回のイベントには温泉むすめを演じる声優の桑原由気と高木美佑が参加。“姉”の有馬輪花とともに有馬温泉特別観光大使を務める有馬楓花役の桑原は「ゆったりぽかぽかなトークをお届けします」とあいさつすると、高木と息のあったトークでぽか旦那とぽか女将を大いに楽しませた。「有馬温泉訪問は初めて」という湯村千代役の高木は「有馬温泉の背中を追いかけるように、私ももっともっと地域に根付いて頑張っていけたらと思いました」と笑顔で振り返った。
温泉むすめはゲームやアニメ、漫画、小説、声優によるライブなど、さまざまなメディアを横断し、温泉地を含めた地域一帯を盛り上げようとする地方活性プロジェクト。昨年10月、台湾新竹県にある尖石温泉の温泉むすめ「尖石内湾(ぜんしい・ねいわん)」が温泉大使に任命され、“海外進出”を果たした。これまで地方都市などで様々なイベントを実施し、温泉地の啓蒙活動を行ってきたことが評価され、今年6月には観光庁の後援が正式決定した。