小林陵侑の姉・諭果、弟ときょうだいV「強化指定に復帰してW杯を回ることが目標」

「小林きょうだい」でのアベックVを喜ぶ諭果(左)、陵侑(カメラ・清藤 駿太)
「小林きょうだい」でのアベックVを喜ぶ諭果(左)、陵侑(カメラ・清藤 駿太)

◆第20回札幌市長杯大倉山 サマージャンプ大会 (4日、札幌大倉山ジャンプ競技場=HS137メートル、K点123メートル)

 女子は、小林諭果(25)=CHINTAI=が合計211・2点で今季サマー初優勝。弟で、昨季W杯総合王者の小林陵侑(22)=土屋ホーム=との“きょうだいV”を飾った。1回目に最長不倒となる123・5メートルで首位に立つと、2回目も119メートルで完勝。今季から全日本強化指定選手を外れる悔しさを味わうなか、支えてくれた所属先や家族らに恩返しの1勝を贈った。

 胸に込み上げてきた思いが、涙となって目からあふれた。首位で迎えた小林諭の2回目だ。強風にあおられながらも、119メートル地点でテレマークを入れて着地。一目散に駆け寄った2位の茂野美咲(32)=CHINTAI=に抱きつかれると「実感湧かなかったが、うれしくて…」と感極まった。

 兄・潤志郎(28)=雪印メグミルク=、弟・陵侑はともに平昌五輪代表。その下の弟・龍尚(盛岡中央3年)はジュニア世代で奮闘する4きょうだいも、小林諭は今季から強化指定を外れた。練習拠点だった東京・ナショナルトレセンの使用もできなくなり、「危機を感じた」と言う。

 それでも、支えてくれた人がいる。トリノ五輪代表の一戸剛氏(43)に千葉県内で指導を受けてきた。一戸氏の娘・くる実(千葉花園中)と3人で週2日、徹底的にスキルトレーニング。ジャンプ力は約10センチ上がり、本番での飛躍につながった。「一戸さんのおかげです」と感謝した。

 所属先のCHINTAI社員約30人が東京から、両親は岩手から応援に駆けつけてくれた。声援を力に“きょうだいV”を達成した小林諭は言う。「強化指定に復帰してW杯を回ることが目標」。ここから、新たなスタートを切る。(清藤 駿太)

 ◆小林 諭果(こばやし・ゆか)1994年5月16日、岩手・八幡平市生まれ。25歳。小学4年から兄の影響でジャンプ競技を始める。岩手・盛岡中央高から早大に進学。15年ユニバーシアードでは個人ノーマル、女子団体で銀メダル。17年は女子団体金、個人ノーマルで銀メダルを獲得した。家族は両親と兄、弟2人。169センチ。チャームポイントは大きな涙袋。

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