新生花園で示した「ラグビーのまち」の誇り…担当記者が見た

スタンドのファンに挨拶する日本代表フィフティーン
スタンドのファンに挨拶する日本代表フィフティーン

◆ラグビー パシフィックネーションズ杯 第2戦 日本41―7トンガ(3日、大阪・花園ラグビー場)

 パシフィックネーションズ(PN)杯でトンガ代表に快勝し大会2連勝を決めた日本代表は、トンガにルーツを持つ桜の戦士たちが躍動した。先発したNO8のアマナキ・レレイ・マフィ(29)=NTTコム=、プロップのヴァル・アサエリ愛(30)=パナソニック=らが母国に“恩返し”トライ。「和の絆」をさらに深め、一枚岩となって悲願のW杯8強へ突き進む。

 観客の持つバルーンで真っ赤に染まった「新生花園」で、W杯目前の日本代表のテストマッチが見られ、大阪出身のラグビー担当記者としてうれしかった。昨秋完了した改修工事の「2つの目玉」である照明と大型映像装置の設置で、ナイターとビデオ判定が行われた。収容は仮設席を含め2万4000人。長いすだった客席は背もたれ付きセパレート席となり“ゆったり感”がある。

 「花園でW杯の日本戦が見たかった」と思う人もいるだろう。改修費用には限界があり、開催国が出る試合を行う目安とされる「4万人以上」収容に届かなかった。だが、10年前に日本がW杯を誘致した際、花園は会場候補に入ってもいなかった。東大阪市が市の予算41億円や寄付金など総工費72億6000万円をかけ、W杯会場に変身させた。「ラグビーのまち」のプライドを感じた。

 1932(昭和7)年、花園で国内初のテストマッチが行われ、日本代表は9―8でカナダ代表を破った。87年後の今秋、その聖地でW杯4試合が行われ、国内外からファンがやって来る。この日はトイレや売店の前に長蛇の列ができ、“渋滞解消”課題こそ残ったが、おもてなしの準備は整いつつある。(田村 龍一)

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