小林陵侑、5針縫っても逆転優勝…2回目で3人抜き

1回目で92メートルをマークした小林陵
1回目で92メートルをマークした小林陵

◆第37回札幌市長杯宮の森サマージャンプ大会(2日、札幌宮の森ジャンプ競技場=HS100メートル、K点90メートル)▽成年男子 〈1〉小林陵侑(土屋ホーム)223・5点(92メートル、87・5メートル)〈2〉渡部陸太(東京美装)223・0点(99・5メートル=最長不倒、80メートル)〈3〉渡部弘晃(東京美装)221・0点(90メートル、88・5メートル)

 昨季日本男子初のW杯総合優勝を果たした小林陵侑(22)=土屋ホーム=が、合計223・5点で今季サマー2連勝を飾った。1回目に92メートルで4位で折り返すと、2回目は87・5メートルと崩れず逆転。先月、W杯の優勝トロフィーで左ふくらはぎを裂傷し5針を縫ったが、負傷の影響を感じさせない強さを見せつけた。また、女子は茂野美咲(32)=CHINTAI=が、今季サマー初優勝を飾った。

 表彰台の真ん中へ、昨季世界王者が一気に飛び越えた。4位で迎えた小林陵の2回目。風向きがめまぐるしく変わる中、87・5メートルとK点付近で踏ん張った。3人を抜き去る逆転で今季サマー2連勝だ。「2本とも条件はあまり良くなかったが、それなりのジャンプができた」と、風にも左右されぬ貫禄を見せつけた。

 世界王者は酷暑にも負けぬ。この日、宮の森の最高気温は34・4度と真夏日。真冬と同じジャンプスーツに身を包む選手たちにとって、過酷すぎる暑さとなった。流れ落ちる汗が視界を覆うなど、集中状態を保つのは難しかったが、小林陵は「今までたくさん熱い日を経験しているので」と余裕すら伺わせた。

 そんな「世界の陵侑」でも飛び越えられなかったものがある。今年2月のドイツ「ビリンゲン・ファイブ」と題されたW杯優勝トロフィーだ。「朝に宅急便が来たから寝ぼけて荷物を飛び越えようとしたら、トロフィーの先端が左ふくらはぎに刺さった」。先月中旬に自宅で大けがし、5針を縫ったことを明かした。

 それでも、先月28日の今季サマー初戦となった名寄に続く2連勝だ。負傷の影響も見せないジャンプを披露した小林陵は「ビリンゲン・ファイブでもらったから“5針”縫ったのかな。これも運命なんです。どうにか(開幕に)間に合って良かった」。風にも、暑さにも、突き刺さった痛みにも負けぬ。丈夫な体を持った陵侑が、今季も世界のトップに立ち続ける。(清藤 駿太)

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