山田涼介“セミオトコ”で脱皮中「役者としての幅が広がっている」…ジャニーさんとの反省会を胸に

Hey!Say!JUMP
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 Hey!Say!JUMPの山田涼介(26)が主演するテレビ朝日系金曜ナイトドラマ「セミオトコ」(金曜・後11時15分)の放送がスタートした。羽化した後に人間に姿を変えた“セミオトコ”の7日間だけのラブストーリー。異色の役柄ながら、本格ラブストーリーは意外にも初挑戦となる。昨年1月期に連ドラ、6月にはスペシャルドラマで放送された「もみ消して冬」(日テレ系)のコミカルな演技で新境地を見せた山田。来年は「記憶屋」など2本の出演映画の公開も控えるなど、俳優として充実の時を迎えている。(ペン・畑中 祐司)

 「あなたの望みを叶(かな)えるから、7日間、一緒にいて良いですか?」―。山田演じる主人公セミオは、木南晴夏(33)演じるヒロインの前に現れる。役柄は人間に姿を変えたセミ。7日間しか生きられないという昆虫のセミだ。

 「みんなも驚いたと思うけど、自分が一番驚いた。メンバーも、僕のスケジュールを見て『セミオトコ?』『これはな~に?』って」

 NHK朝ドラ「ひよっこ」などの岡田惠和氏が脚本を手掛けた美しき“セミの王子様”と30代さえない女子の7日間だけのラブストーリー。意外にも、経験のないジャンルのドラマだった。

 「『カインとアベル』(16年、フジ系)も、どちらかというと兄弟の物語。最後に“ラブ”があったかなという感じ。1話からこんなにガッツリの“ラブ”。テレ朝のドラマに出るのも初めてなので、初めてづくしですね」

 聞いただけでは想像もつかない異色の役柄。撮影を進める中で「今まで演じてきた中でも上位に入る難しさ」という。

 「言ってみれば宇宙人的な存在。それをドラマとして違和感なく、どう成立させていくかが今回の肝。撮影前に自分でイメージしていたものはあったんですけど、初日に現場に行ったら全然違って。ゼロからやり直しでした。自分が思っているかわいさより、もっと上のかわいさというか子供らしさというか。イメージは6歳ぐらいの子供を演じている感じです」

 地中で6年を過ごして、地上へと姿を見せたという設定だ。

 「だから、6歳ですよね。6歳の子供が抱くワクワク感と無邪気な感じを、26歳の僕が、どう出すか。やっぱり日々、研究努力しながら、大変だなと思いながら頑張っています」

 第1話ではヒロインの自室の中で、外の景色を見ようと向かった窓にぶつかるシーンがあった。山田のアイデアだった。

 「自分的に思う、セミならこうだろうということは取り入れています。世界に出てくるのが初めて。自分の中で窓というのは、まず知らないだろうと-。歩いて、走ってというしぐさも、自分の中で飛んでいる感覚で窓にぶつかって。勝手に、そういうことはちょいちょい入れています」

 「もみ消して冬」では突き抜けたコミカルな演技を披露したが、今作も自身の新境地となる。

 「『もみ消して』では、コメディーもできるみたいな印象がついたのかなと。実際そういうお仕事も増えた。あのドラマには感謝していますし、今回もまた新しいジャンルに飛び込んだなと。今回も『僕、できますよ』っていうアピールを、ね。やっぱりファンや視聴者の方にもそうだけど、テレビ各局のみなさんにアピールしていかないと(笑い)」

 昨年12月から立て続けに4作の撮影をこなしてきた。自ら主演する「記憶屋」(来年公開)、先輩のV6・岡田准一(38)と共演する「燃えよ剣」(同)、“もみ冬”SP、そして今作だ。

 「4本ぶっ通しで。さすがに今までなかった。しかも、全部振り幅がある役というか。役者としての幅が広がっているのかなと。ありがたいことに、求められることも多くなったのかなと思いますし、だからこそ、もっと期待に応えたい」

 15年に映画初出演にして初主演した「暗殺教室」で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞したが、俳優としてのキャリアは長い。―JUMPの一員としてCDデビューする前年の06年に主演したドラマ「探偵学園Q」で俳優デビューした。当時まだ13歳だった時のことは鮮明に記憶に残っている。

 「初めて出させてもらったドラマは、すごく覚えています。神木(隆之介)と志田未来と、同じ年の子たちが、もうハイレベルな演技をしている中、素人の僕が1人入って3番手ぐらいで。まあ刺激になりましたね。先輩とかじゃなく、間近で同い年のヤツらがこんなに頑張っているんだって。うわー負けられないなって」

 負けず嫌いな性格が自身の成長の源でもある。グループ活動も同じ。デビュー12年目の昨年末から自身初の4大ドームを開催。デビューからシングル24作、アルバム7作すべてでオリコンチャート初登場1位を獲得しているが、すべてが順風満帆ではなかった。

 「苦しかった時期はありますよ。何年前だったか、京セラドーム(大阪)でやった時、目に見える形でお客さんが入らなかった。すっごい悔しかった。ライブが終わって、メンバーみんなで反省会をやって、ホテルに戻った後も、また集まろうって、そこから3~4時間。俺たちはどうしていくべきなのかってすごく考えました。泣くメンバーもいたし、そこで『絶対に成功しなきゃ』って」

 反省会には、ジャニー喜多川社長もいたという。そこでメンバー全員で出した答えを胸に、今がある。

 「それまでは“自己満”というか、やりたいことをやりたいって。でも、やりたくないこともあるかもしれないけど、求められているんだったら、やるべき。ジャニーさんとも話した。やっぱりお客さんが何を求めているのか。そこに、どう敏感に反応していけるか。そのセンサーは常に持って。まだまだですけど、一歩一歩ステップアップはできているのかな」

 今を大事に、求められるからこそセミだって演じられる。セミは地上に出てから7日間で生涯を終える。山田自身、あと1週間しか生きられないとしたら―。

 「まずは家族で過ごして、最終日はライブをやりたい。やっぱりライブをやる時間って、僕の中でかなり特別な時間。ファンの方と唯一、触れ合えるというか同じ空間にいられる場所。やっていても面白いし、幸せを感じられる瞬間。最終日はライブをやって、メンバーと一緒にいながらファンの人と『バイバ~イ』って」

 セミは生涯のほとんどを地中で過ごし、地上で生きる時間はわずか。その時間軸は、ライブにも通ずる。

 「ファンの方は、僕らには見えないところで応援してくれている。こうやってドラマとかも、僕たちは姿をさらしているけど、ファンの姿は見えない。でも、僕らを応援してくれる人がいて、ちゃんと恩返しできる場所がライブなんですよ。だから、準備段階から一生懸命考えるし、何をしたら喜んでくれるとか。そこはやっぱり抜かりなく。みんなで話し合いながらやるので、本当に楽しいですよね。いっぱい準備に時間を費やすからこそ、やっと見せられるという感覚ですね」

 ドラマが終われば、山田が待ち望む特別なライブがある。10月5、6日に台北アリーナ公演を行う。12年にジャニーズ勢として初めて開催してから、7年ぶりの台湾公演。これも、求められたからこそだ。

 「うれしいですよね。でも今は、何を見せたらいいのか結構みんな困っていて。日本でやるライブは、常に進化した自分たちを見せていかないといけない。でも、7年という年月が空いている。今までの集大成を見せるべきなのか、今のHey!Say!JUMPを見せるのか。そこは今、みんなで考えています。大変だし、不安もあるけど、だから楽しい。いろいろ考えて、台湾でも“恩返し”ができるのが楽しみです」

 ドラマ主題歌は、Hey!Say!JUMPの新曲「ファンファーレ!」(8月21日発売)が起用される。同作にはドラマの制作スタッフの発案で取り入れた「―DE 盆踊り」バージョンも収録。山田は「ドラマのシチュエーションに合わせて使い分けもできるし、町内会のお祭りとか、そういうところで流してくれたらうれしい」と広がりに期待した。

 新曲は、夏らしいさわやかさと切ないメロディーラインを併せ持つ一曲。ダンスは「s**t kingz(シットキングス)」が振り付けを担当。山田は「すごい格好良くなっちゃってます。夏だから、みんなで踊れるかなと思ったけど、絶対踊れない。無理です。八乙女(光)は、まだ踊れていないですから」と歌も踊りも自信を持って送り出す一曲だ。

 ◆山田 涼介(やまだ・りょうすけ)1993年5月9日、東京都生まれ。26歳。2004年からジャニーズJr.として活動し、07年11月にHey!Say!JUMPの一員として「Ultra Music Power」でCDデビュー。3人組ユニット「NYC」で09~12年に4度、Hey!Say!JUMPとして17年から2年連続でNHK紅白歌合戦に出場。15年に「暗殺教室」で映画初主演し、日本アカデミー賞新人俳優賞。血液型B。

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