28年前に外野席への大遠投で女性ファンにぶつけた“ならずもの”がいた

90年日米野球で登板したロブ・ディブル(シンシナティ・レッズ)
90年日米野球で登板したロブ・ディブル(シンシナティ・レッズ)

 インディアンスのトレバー・バウアー投手が7月28日、敵地ロイヤルズ戦に先発し4回1/3を9安打8失点(自責7)で今季8敗目を喫した。5回に4点を失いフランコーナ監督が交代を告げるためベンチを出ると、怒りにまかせて外野スタンドにボールを投げつける“暴挙”を演じた。そんなバウアーが30日に、三角トレードによってレッズに放出された事もあって、エースとして9勝をマークしていた右腕のこんな外野への大遠投が改めてクローズアップされている。

 メジャーでは珍しいケースなのだが、実は28年前にも投手が外野席に投げ込んで、女性を直撃した“事件”があった。

 1991年4月28日、レッズの豪腕救援投手ロブ・ディブルがカブス戦に、セーブを挙げたものの2点を失った。これに腹を立て怒りのあまり、マウンド付近からウイニングボールを外野席に投げ込んだ。バウアーはバックスクリーンだったから良かったが、ディブルはスタンドに飛び込んだ。そのボールが試合が終わって帰ろうとした小学校の女性教師メグ・ポーターさんのヒジに当たった。病院での治療などで2日間学校を欠席した。

 ディブルは翌日、ポーターさんに謝罪。病院の支払いなどを済ませたが、さすがにMLBは事態の収拾のため4試合の出場停止処分となった。

 ディブルと言えば1990年レッズの救援トリオ、“ナスティー・ボーイズ”の一員としてワールドチャンピオン奪還に貢献した右腕。一方で打者のインコースに投げ込んで度々、乱闘事件のきっかけを作る気の荒さでも知られていた。1991年には31セーブを挙げたものの、翌年以降は一気にペースダウン。385試合で27勝24敗、89セーブでユニホームを脱いでいる。

 現役引退後、1998年にESPNの解説者となる。解説者になってから、マリナーズ入りしたイチローに対し、「もしイチローが首位打者を獲ったら、ニューヨークのタイムズ・スクエアを裸で走ってやる。3割打てたら、それだけでも競泳用水着で同じことをする」とコメント。果たしてイチローは首位打者ばかりかMVPまで受賞し、タイムズ・スクエアを走った時に改めてクローズアップされた。(蛭間豊章=ベースボール・アナリスト)

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