北照・星野、祖父の墓前に夏1勝捧ぐ「必ずいい報告を」

ノックを受ける北照・星野央
ノックを受ける北照・星野央

 第101回全国高校野球選手権(3日抽選、6日開幕)出場校の甲子園練習が1日から始まり、5度目出場の南北海道・北照と9度目出場の北北海道・旭川大高が2年連続の聖地の土を踏んだ。地区大会も好機を作り続けた北照のリードオフマン、星野央(なかば)右翼手(3年)は大阪・枚方市出身。思い出の甲子園で、育ててくれたチーム、野球の道に導いてくれた祖父への恩返しの活躍を誓った。旭川大高のエース右腕・能登嵩都(しゅうと、同)は、猛暑の関西でも“毛布トレ”の効果を見せつける。

 憧れの甲子園の土を踏みしめた。20分の公式練習。北照の星野は右翼定位置付近で地面の感触、白球の跳ね方など入念に確かめた。「ずっと見ていた甲子園。思ったよりコンパクトでプレーしやすかった」と笑顔で好感触を口にした。

 大阪・枚方市出身で高校入学と同時に北の大地に渡った。野球好きだった祖父・後(うしろ)誠さんがいつもテレビで見せてくれたのが甲子園で行われる阪神や高校野球の熱戦だった。昨年はスタンドで応援。悔しさも糧に鍛錬し、新チームでは俊足巧打の1番打者に指名された。「小さい頃から央も絶対出ろと言われていた。こうして選手として来られて良かった」と念願の舞台に胸を張る。

 誠さんは星野が小6のときに81歳で亡くなった。小2の誕生日にもらったグラブは今も部屋に大切に飾っている。野球の道に導いてくれた祖父との約束を果たすべく、地区大会では全4試合中3試合で初回先頭出塁から先制ホームへ。「最も打席が回る自分がチャンスを作れば勢いも出る」。祖父が大好きだった「全身全霊で泥臭く駆け抜けるプレー」を体現し、生還すれば負けない“不敗神話”も継続中だ。

 ウニのうまさに度肝を抜かれたという小樽も、今や地元だが、故郷の関西で過ごす最後の夏はまた格別。試合には両親や親族も駆けつける。「祖父も天国で喜んでくれると思う。育ててくれた北照の夏初勝利に貢献し、墓前に必ずいい報告を届けたい」と星野。北照のリードオフマンが、打って走って、恩返しの勝利を呼び込む。(川上 大志)

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