貴景勝が夏巡業全休…千賀ノ浦親方は秋場所出場明言、10勝以上で大関復帰

夏巡業全休の見通しとなった貴景勝
夏巡業全休の見通しとなった貴景勝

 大相撲の名古屋場所を右膝負傷の影響で休場し、大関からの転落が決まっている貴景勝(22)=千賀ノ浦=について、師匠の千賀ノ浦親方(元小結・隆三杉)が31日、夏巡業を全休する見通しを明かした。10勝以上すれば大関に復帰が可能な秋場所(9月8日初日・両国国技館)は「もちろん、出場します」と明言。当面は右膝のリハビリに励み、秋場所の番付発表(8月26日)後の本格的な稽古再開を目指すとした。

 完全復活に向け、貴景勝にとって万全の策を取った。朝稽古後、取材に応じた千賀ノ浦親方は「本人とも話をするが、今のところは巡業は考えてない」と、貴景勝の夏巡業参加について言及した。朝稽古に姿を現さず、現在、右膝のリハビリに励む弟子の状態を確認し、秋場所まで部屋での調整を優先する方針を示した。

 名古屋場所は、5月の夏場所で負傷した右膝の影響で、場所前から稽古に不安を残し、師匠と話し合った末に全休を決断。大関に昇進した夏から2場所連続で負け越し、秋での関脇転落が決まった。「自分が思っていたより長引いたんじゃないか。やっぱり時間も薬ですから」と千賀ノ浦親方。夏巡業に参加しても取組はできないと、回避する考えを明かした。

 貴景勝は現在、膝専門のトレーナーらと組んだチームの指導の下、リハビリに励んでいるという。部屋での稽古再開の見込みはまだ立っていないが、千賀ノ浦親方は「日に日によくなっている口ぶりだった」と語った。師匠は、場所前に部屋の関取衆らと相撲を取る稽古ができるかどうかが、状態を判断する上で重要視している。「番付発表の3日後くらいから(相撲を取る)稽古ができればそれがベスト」と今後を見据えた。

 秋場所で10勝以上すれば、大関に復帰できる。出場に関し、師匠は「もちろん出場します。本人も出たいと思う」と弟子の思いを代弁した。名古屋場所の前は、「気持ち的には100%出る」と強い決意を見せながら、師匠のストップで休場となった。秋場所初日まであと1か月余り。次こそ納得のコンディションで、本場所の土俵に上がる。(大谷 翔太)

 ◆貴景勝の右膝負傷からこれまで

 ▼5月15日 夏場所4日目の御嶽海戦で右膝を負傷。

 ▼16日 「右膝関節内側側副靱帯(じんたい)損傷で今後約3週間の加療を要する見込み」の診断書を提出し、5日目から途中休場。

 ▼19日 8日目に大関として68年ぶりに再出場するものの、碧山に敗れる。

 ▼20日 9日目から再休場。15日制が定着した1949年夏場所以降、大関の再休場は初。

 ▼6月12日 土俵上の稽古開始。

 ▼27日 ぶつかり稽古を開始。

 ▼7月2日 相撲を取る稽古を開始。

 ▼4日 名古屋場所の全休を表明。

 ▼14日 名古屋場所の負け越しが決まり、2場所連続の負け越しで大関からの転落が決定。帰京。

 ▼15日 東京でのリハビリを再開。

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