【巨人】1000勝達成の原監督から記者が教わった「つらいことも楽しみに変えられる」思考法

歓喜の巨人ベンチで笑顔の原辰徳監督(中央)(カメラ・清水 武)
歓喜の巨人ベンチで笑顔の原辰徳監督(中央)(カメラ・清水 武)

◆巨人―広島(30日・東京ドーム)

 巨人の原監督が史上13人目の監督通算1000勝を本拠地・東京ドームで達成した。スポーツ報知元巨人担当キャップの高田健介デスクが記念コラムで原監督の心に迫った。

 「しんどいんだったら、仕事なんて辞めてしまえ」。原監督に言われ、今でも心に残っている言葉だ。2011年から3年間、スポーツ報知の巨人担当キャップだった。この言葉を聞いたのはキャップ1年目だった。

 何気ない会話の中でついつい仕事の愚痴をこぼした時だった。「考え方で一つで目の前のつらいことも楽しみに変えられるんだぞ。嫌な上司がいても、その上司を納得させてやる、と考え方を変えれば、表情が変わってくる」と教わった。

 ついつい聞いた。「監督はつらいと思うときはないんですか」。当然のように首を横に振り、こう言った。「ないね。後ろ向きなのは大嫌い。過ぎたことは帰ってこない。失敗したって、それをどう、肥やしにするかだけだろ。子供の頃から、池とかに停滞している水があるだろ? ああいうのを見ると、かき回したくなる。停滞したり、よどんでいるのは本当に嫌いなんだ」。そう語る指揮官の目はキラキラしていた。

 4年ぶりに監督復帰した今年も、よどんでいるならかき回した。4番スタートだった岡本を不調と見れば交流戦期間中に5、6番に降格させた。かと思ったら、開幕前「一塁では頼らない」と言っていた阿部を、ここぞで一塁で起用した。

 あるチーム関係者がこう、証言する。「原監督にああしたい、こうしたいと話すと『チームがいい方向に進むと思うなら、思う存分やってみなさい』と言ってくれる。あの言葉で自信を持って新しいことに取り組めている」とうなずいた。

 試合でも、チーム運営でも、固定観念にとらわれるのが嫌いで、目の前の苦労を楽しみに変えるために、まずは動いてみる。動き続けてつかんだ監督通算1000勝。今年で61歳を迎えるが、原辰徳は健在だ。(2011~13年巨人担当キャップ=高田健介)

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