真夏のビーチの暑さをなめてはいけない ビーチバレー取材で思い知らされた

 20年東京五輪まで1年となった7月24~28日、五輪のテスト大会「ワールドツアー東京大会」が五輪会場の東京都品川区・潮風公園で開催された。世界ランク男女最高33位の村上めぐみ・石井美樹組らが出場。25日の本戦から取材をしたが、会場に到着していきなり後悔した。

 暑い。頭がボーッとする。日焼け止めクリームとタオルは持参したが、帽子やサングラスは持って来なかった。「真夏のビーチの暑さをなめていた」と心底、後悔。会場入り口で東京都から無料配布された扇子と瞬間冷却パックに救われた。

 作業をするプレスルームもコートのすぐそばで屋外だった。テント状で扇風機が四隅に1台ずつ。多少暑さは緩和されるが、それでも暑い。30分に一度、手を止めて扇風機の前で涼んでしまう。

 コートはさらに暑い。大会関係者によると、砂は8種のサンプルからベトナム産の「けい砂」が試用された。砂は黒いと、直射日光を吸収して熱くなりやすい。足裏などのやけどにつながる。逆に白いと、反射してまぶしい。けい砂はその間の色だ。熱くなりにくい砂を使っていても、熱くなることはある。熱さを緩和するため、大会組織委員会が試合前に散水すると説明した。ただ、毎試合前に水をまくわけではない。散水する条件は「選手側から意見も受けつけるが、基本は大会主催者が散水が必要か、その都度判断する」という。気温33度以上になった正午~午後2時までに試合に出場した選手のうち、何人かは「試合前に散水はなかったけど、砂が熱くなっていた。サーブでは立ち位置を掘らないと、足裏がやけどするほどだった」と明かした。

 しゃく熱の太陽の下で行われた試合は、白熱した。この暑さでも「身長差があるから、日本はブロックよりも、後ろのレシーブが重要になるね」などと、冷静に分析するバレー通のファン。選手のプレーと暑さで「フォ~!」とテンションMAXの人もいた。試合中、DJが「みんなも暑いけど、この中で選手は戦っています!」と叫んだ。「それは間違いない。すごいな」とうなずき、帰るときには「いい汗かいたな」と思った。

 大事なことだから何度も言う。「真夏のビーチをなめてはいけない」。東京都や大会組織委員会が暑さ対策の措置を取っているが、「自分の身は自分で守る」ことを肝に銘じたい。来夏の五輪では、暑さ対策をしっかりして、ビーチバレーの応援でいい汗をかいてほしい。(宮下 京香)

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