小林陵侑、新コーチ&新兵器でサマー初戦「冬まで一歩一歩トレーニングをしていきたい」

1回目で93メートルをマークした小林陵(カメラ・清藤 駿太)
1回目で93メートルをマークした小林陵(カメラ・清藤 駿太)
試合後、「チーム土屋」で記念撮影する(左から)伊藤、シャラート新コーチ、小林陵
試合後、「チーム土屋」で記念撮影する(左から)伊藤、シャラート新コーチ、小林陵

◆サンピラー国体記念サマージャンプ大会(28日、名寄市・ピヤシリシャンツェ=HS100メートル、K点90メートル)

 世界王者は令和も強い! 昨季日本人男子初のW杯総合優勝を果たした小林陵侑(22)=土屋ホーム=が、合計235・5点で今季のサマー初戦を制した。1回目に93メートルで首位に立つと2回目は91・5メートルで今大会初優勝。今オフに新トレーニング器具を導入するなど、W杯連覇を目指すシーズンで好スタートを飾った。2位には伊藤将充(21)=土屋ホーム=が合計231・5点で続いた。女子は岩佐明香(23)=大林組=がサマー2連勝を飾った。

 勢いよく飛び出した1回目。小林陵の新たな伝説の幕明けを祝福するかのように、厚く覆った雲間から光が差し込んだ。K点を越える93メートルで幸先良いスタートを切ると、2回目も91・5メートルをマーク。今季サマー初戦を優勝で飾り「(現地入りして)あまり良いジャンプができてなかったので。(きょうの)2本はきっちり飛べました」。王者は納得の表情を浮かべた。

 成長を実感する一戦だった。小林陵にとって助走路の傾斜が急に感じるという苦手な名寄のジャンプ台について「去年はここで練習しても、試合まで合わせることができなかった」と話した。それでもこの日は2本ともK点越えをマーク。「無理に合わせようとせずに、自分のできるジャンプに集中した」と、昨季培ってきた見事な対応力を見せつけた。

 “新兵器”の効果もあった。今年6月下旬のスロベニア合宿からチームでは、1台300万円以上するオーストリア製の「フォースプレート」を導入。60×80センチ大のプレートの上でスクワットなどを行い、重心の位置を数値化することでバランスを整えてきた。「飛ぶ時に重心を気をつけている」と小林陵。効果的な練習が繊細なジャンプを支えている。

 今オフには、18年までチェコ代表ヘッドコーチを務めたオーストリア人のリヒャルト・シャラート氏(55)を新コーチに招へい。この日28位だった兼任監督の葛西紀明(47)が「すんげー真面目。体をすごく気にしてくれる」と話す新コーチの方針で、筋力トレーニングを増やしてきた。小林陵も「全体的に筋力が増えてきた」と、1シーズンを戦い抜く体も仕上がった。

 昨季は日本男子初のW杯総合優勝。2連覇に向けて、小林陵は「昨年の勢いのままで行けている。冬まで一歩一歩トレーニングをしていきたい」。次戦は8月2日からの札幌3連戦。新たな「陵侑伝説」を築き上げる準備は整った。(清藤 駿太)

1回目で93メートルをマークした小林陵(カメラ・清藤 駿太)
試合後、「チーム土屋」で記念撮影する(左から)伊藤、シャラート新コーチ、小林陵
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