レギュラーに定着した巨人・若林晃弘の永遠のライバルとは

巨人・若林晃弘
巨人・若林晃弘

 認め合うライバルの存在は互いを成長させる。今季の途中から二塁のレギュラーに定着した巨人の若林晃弘内野手(25)にも、永遠のライバルがいる。

 17年ドラフト6位で、JX―ENEOSから巨人に入団。ルーキーだった昨季は1軍の出場はわずか17試合に終わり、主戦場はファームのイースタン・リーグだった。そんな若林が、今季はスイッチヒッター、広い守備範囲、パンチ力のある打撃と、自身の武器を存分に発揮して、1軍を活躍の場としている。

 レギュラー奪取のきっかけとなったのは、交流戦だ。6月6日の楽天戦(楽天生命)で今季初めてスタメンに名を連ねると、プロ初打点を挙げた。その際にグラウンドで、「ナイスバッティング」と声をかけた相手こそが若林のライバルだ。

 その男とは…楽天でリードオフマンを務めている茂木。桐蔭学園の同期で、2人はクリーンアップを担うなど、チームをリードしてきた。若林は試合後、「やっと同じ舞台でプレーできた」と気持ちよさそうに、うれしそうに汗を拭っていた。

 オフシーズンの年末年始には、若林と茂木は2人で恩師に当たる元桐蔭学園、現星槎国際湘南の土屋恵三郎監督(65)の元へ毎年必ず、訪れる。

 土屋監督はうれしそうに振り返る。まだ若林が社会人で奮闘していた時のことだ。茂木は15年ドラフト3位で楽天に入団し、ルーキーイヤーから活躍していた。

 「茂木が楽天で活躍していたので、その時に『僕はアマチュアですが、絶対プロに入れるよう頑張ります』って言っていた。お互いにとって、とてもいい存在なんだろうな。(若林)晃弘は、その夢を叶えた今、本当にうれしいよ」。

 今年1月、同校のグラウンドに来た際には、「(若林の)姿を見て、今年はやると思ったよ」と感じたと笑い「栄五郎と一緒にいろんなことを話しながら、自信を持っていたからね」と何度もうなずいた。土屋監督にとって、若林と茂木がリーグは違えど1軍の舞台でチームを引っ張っている姿は何よりもうれしいはずだ。

 茂木とは「プライベートも仲がいい」という若林。「やっぱり高校の時から彼(茂木)の練習量は、ものすごかった。練習量だけではないですけど、それに負けたくないっていうのは、ひそかにずっと思っていました」と振り返る。茂木の方が一足早く、プロの舞台で輝きを放っていた。そんな姿に「彼の方がどんどん上にいって、正直、『すごいなぁ』と思う目で見始めた時もあったんです」と懐かしそうに言った。

 だが1軍の舞台で、杜の都のスタジアムで“競演”した際、改めて強く思った。「今も彼はレギュラーでずっと出ている選手。見習うべき存在だし、やっぱり負けたくない」

 今季初めて先発出場した試合の敵に茂木がいたことは、若林の活力となったに違いない。永遠のライバルとの交錯-。若林にとって大きな分岐点となる瞬間だった。(記者コラム・小林 圭太)

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