【坂田正彰の目】守備、スクラムでスコア以上の成長…相手の形にさせず

試合開始前に整列するラグビー日本代表フィフティーン(カメラ・中島 傑)
試合開始前に整列するラグビー日本代表フィフティーン(カメラ・中島 傑)
後半、スクラムを組むリーチ(左)ら日本代表FW陣
後半、スクラムを組むリーチ(左)ら日本代表FW陣

◆ラグビー パシフィックネーションズ杯 第1戦 日本34―21フィジー(27日、岩手・釜石鵜住居復興スタジアム)

 フィジー代表に快勝した日本代表はウィングで先発した松島幸太朗(26)=サントリー=が2トライの活躍を見せた。本職はFBだが、9月20日開幕のW杯を見据えたジョセフ日本の“万能BK作戦”が大当たり。また、先発出場したロックのトンプソン・ルーク(近鉄)が、15年W杯の大野均(東芝)の代表最年長記録37歳150日を38歳102日で更新。外国出身者では最多のW杯4大会連続代表が見えてきた。

 勝敗以上に日本代表の成長を感じた試合だ。6月上旬から7月中旬の宮崎キャンプを経て、今年初戦の一番の収穫はディフェンスで規律を守り続けられたこと。後半、体がしんどくなる時間帯でも、キックして相手にボールが渡った時、誰か一人でも遅れることなく対応し、フィジー代表が得意なアンストラクチャー(攻守の陣形が整っていない状況)な局面をほぼつくらせなかった。相手がチャレンジしてきた後半、慌てることなく止めていた。

 攻撃面では、フィジーがさほど攻めてこなかった前半、効率よく得点できた。23分にマフィのオフロードパス(タックルされながらのパス)などでつないで、ラファエレが決めたトライなど、素晴らしいランニングフィットネスを見せた。

交代メンバー活躍 スクラムの新ルールは選手もレフェリーもまだ試行段階だと感じたが、日本代表は後半、FW第1列が三浦、坂手、木津のリザーブ陣に代わっても劣勢にならず、同じスクラムが組めていたことが大きい。また、前半に密集から持ち出して松島のトライを呼んだ茂野や、途中出場してゲインを見せたレメキら、これまで出場機会のなかった選手たちの気概を見た。これはW杯を控えたチームにとって一番大事なことだと思う。

 課題もある。後半に自陣ゴール前のラインアウトモールから奪われた2トライだ。まず、あの場所でラインアウトを与えないようにエリアマネジメントしないといけないし、もし与えてしまった場合もモールを組まれる前に潰してしまわないと苦しい。次のトンガ戦でもW杯へ向けて勢いがつく試合をしてほしい。(元日本代表フッカー)

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