甲子園大会に「補強投手制度」の導入を

大船渡・国保陽平監督(右)と佐々木朗希
大船渡・国保陽平監督(右)と佐々木朗希

 25日に行われた高校野球岩手県大会決勝では、大船渡が163キロ右腕・佐々木朗希投手(3年)を起用しないまま、花巻東に2―12で大敗した。国保陽平監督(32)は「故障を防ぐために起用しませんでした」と説明。野手としての出場もないまま、大船渡の夏が終わった。

 この起用に関しては日本中の野球好きの人たちが、それぞれの立場から意見を言い合い、賛否両論が聞かれる。

 概ね、国保監督の「決断」に賛同しているようだが、大船渡には地元ファンから苦情の電話が何本もかかってきたという。投手・佐々木温存納得できるものの、打者・佐々木のチャンスもなく、また2番手投手の大和田、3番手投手の和田を起用せずに今大会初登板の柴田に先発を任せるなど、決勝で最善の策をとったかどうかという意見もあるのではないだろうか。

 私もかつて甲子園を目指した者の一人として、ナインの本音はどうなのか、知りたいところである。

 佐々木に関しては、本紙・加藤デスクがコラムで書いたとおり。地方大会からの日程の緩和が一番の特効薬なのは間違いない。

 しかし、私はもう一歩踏み込んで、以前から提言している「長期日程の組めない甲子園大会では補強投手制度」をこの際、導入してもよいのではと思っている。

 実は4年前、「高校野球100年企画」で日本高野連の竹中雅彦事務局長を直撃したことがある。

 ―投手だけ、準優勝校から補強できるという制度は?

 「面白いですけれど、甲子園は学校単位での大会ですからね」

 ―連合チームが本大会に出場した場合は、どうなりますか。  

 「今はほとんどが早い段階で敗れていますが、(甲子園出場の場合)校歌やどの学校に優勝旗を授与するかなど問題が出てくるかもしれません。近い将来のために考えなくてはいけません」

 今後は、今回の佐々木投手のようなケースが増えることはあっても、減ることはないだろう。

 例えばこうだ。通常49代表が出場するが、初戦は代表校だけで戦う。

 その上で、大会前に〈1〉第1補強、第2補強の投手を各エリアから選出しておく。そして、勝ち上がったら2回戦は第1補強、3回戦は第2補強とそれぞれベンチ入りメンバー投手を1人だけ変更する。同じシステムで準々決勝、準決勝、決勝とまた同じように3人の投手で起用。リリーフは出場校の投手で賄う。これでいけば、投手に多大な負担を強いることは防げる。もちろん、その起用の是非は各校にゆだねる。

 甲子園大会も、各都道府県の代表としての感覚を持たせるべきではなかろうか。(蛭間 豊章=ベースボールアナリスト)

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