女子短距離界期待の星・御家瀬緑「ヒョウ」のように高校総体連覇へ

中村監督(左)が命名した「ヒョウ」モードでの総体連覇を誓う御家瀬
中村監督(左)が命名した「ヒョウ」モードでの総体連覇を誓う御家瀬
総体へ最終調整に励む御家瀬
総体へ最終調整に励む御家瀬

 女子100メートルの御家瀬緑(恵庭北3年)が、この種目では道勢初の連覇に挑む。6月の日本選手権(福岡)同種目で29年ぶり高校生王者に輝いた“日本女子短距離界の期待の星”は、最後の総体に合わせ心身を整え、フル充電が完了。中村宏之監督(74)は、このほど御家瀬に「ヒョウ」の愛称を付け、さらなる飛躍を期待した。(取材・構成 小林 聖孝)

 JK最強スプリンター・御家瀬が“ヒョウ”になって総体連覇に挑む。恵庭北高と北海道ハイテクACを指導する中村監督は過去、鋭いスタートダッシュが持ち味の北風沙織(34)=北海道ハイテクAC=に「弾丸娘」、接地スピードの速さを生かし流れるように加速する福島千里(31)=現・セイコー=に「アメンボ走法」など愛称を付けてきたが、このほど御家瀬を「ヒョウ」と命名した。「ヒョウはスピードを武器に狙った獲物(大会)を逃さない。御家瀬はふだん物静かだが、レースになると闘争心が一気に燃え上がり豹変する。ぴったりだと思った」と中村監督。御家瀬も「かっこいいし、励みになります」と歓迎した。

 昨年の日本選手権100メートルで4位となり、アジア大会400メートルリレー代表入り。高校総体100メートルでも、道勢初の2年生女王に輝いた。今季は開幕戦の織田記念(4月、広島)100メートルで日本高校歴代2位の11秒54で2位、6月の日本選手権では、11秒67で29年ぶりの高校生王者となる快挙を打ち立てた。その後約1か月は「心身のエネルギー充電期間」と位置づけ、実戦を避け調整に努めてきた。

 メンタル面の疲労回復で最大の“援軍”は、自宅で飼うトイプードルの「チャコ」(オス7歳)。御家瀬は「どんなに疲れていてもリフレッシュできます」と表情を緩めた。

 高校総体女子100メートルで伊藤佳奈恵(93年=11秒72)、北風沙織(03年=11秒73)、寺田明日香(07=11秒71)、昨年の御家瀬(11秒74)と4人の女王を育てた中村監督の指導理念は「高校で燃え尽きさせず、伸びしろを残す」―。御家瀬も「目標は日本高校記録(11秒43)更新ですが、本番では気楽に楽しく、自分の走りを心掛けたい。来年の東京五輪イヤーにつがなる走りをしたい」ときっぱり。自然体でV2ロードを駆け抜ける。

 ◆御家瀬 緑(みかせ・みどり)2001年6月2日、札幌市生まれ。18歳。陸上は札幌太平南小2年から。6年時に走り幅跳びで全国大会優勝。札幌太平中3年時に全国中学4位。恵庭北高1年時に国体少年Bで100メートル、走り幅跳び2冠。U18日本選手権100メートル優勝。2年の高校総体100メートル優勝。自己ベストは100メートル11秒54、走り幅跳び6メートル03。家族は両親と兄、姉。161センチ、51キロ。

中村監督(左)が命名した「ヒョウ」モードでの総体連覇を誓う御家瀬
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