【二宮寿朗の週刊文蹴】カタールW杯見据えた東京五輪OA枠の人選

東京五輪OA枠選出が有力視される(左から)昌子源、柴崎岳、大迫勇也、中島翔哉
東京五輪OA枠選出が有力視される(左から)昌子源、柴崎岳、大迫勇也、中島翔哉

 東京五輪まで1年を切った。最大3人のオーバーエージ枠(OA)の人選が大迫勇也、中島翔哉、柴崎岳、昌子源を軸に進められているとの本紙の報道があった。彼らはA代表の中心メンバーであり、もし実現するのであれば頼もしい存在となる。

 OA枠をどうするかは、いつの時代も議論がつきない。登録メンバーはW杯より5人も少ない18人。U―23世代を極力メンバーに入れたいという考え方はあるし、今まで固めてきたチームに年長者をいきなりポンと入れるというリスクもある。だが、森保一監督ならOAの3枠全てを使うに違いない。そもそもA代表で経験者と若手の融合を図るチームづくりを進めているのだから。東京五輪が終着駅ではなく、先のカタールW杯を見据えた人選だとうかがえる。

 大迫、中島、柴崎、昌子はいずれも欧州のクラブに所属する選手。招集の拘束力が働かないだけに、協会の交渉力がカギを握ることになる。だが、彼らの所属先との交渉を最優先させながらも、ほかにも広くリストアップして可能性を残しておくことも肝要だと感じる。

 前回、リオ五輪で悲願の初優勝を遂げた開催国ブラジルもOA枠を目いっぱい使った。ネイマール以外に、ベテランGKフェルナンド・プラス、左利きのアタッカー、ドゥグラス・コスタが選ばれた。しかし、2人はけがのために五輪に参加できず、追加招集された守護神ウェベルトンと中盤のキーマンとなったレナト・アウグストがネイマールに負けない活躍で金メダル獲得に大きく貢献した。調子のいい選手をピックアップしたリサーチの勝利でもあった。

 日本もこういったケースを想定しておかなければならないということ。U―23世代の中心選手のコンディションなどもかかわってくる。4人の最優先リストの次に来る「隠れリスト」も、しっかりと準備しておいたほうがいい。(スポーツライター)

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