小池祐貴の9秒98を青戸慎司氏が分析 速い脚の回転+200メートルで養ったスタミナ

小池祐貴
小池祐貴

◆陸上 ダイヤモンドリーグ ロンドン大会最終日(21日、英国・ロンドン競技場)

 【ロンドン20日=細野友司】ダイヤモンドリーグ第1日の男子100メートル決勝で、小池祐貴(24)=住友電工=が日本歴代2位タイとなる9秒98(追い風0・5メートル)の4位に入った。序盤から中盤まで優勝争いを演じ、自己記録を0秒06更新して日本勢史上3人目の9秒台突入。「ほぼ、会心のレースだった。これで4着なら、まだ実力が足りないということ。日本に帰って体を鍛えて(感覚と)すりあわせれば、もうひと伸びできる」と手応えをにじませた。

 スポーツ報知で評論を担当する男子100メートル元日本記録保持者の青戸慎司氏(52)=中京大監督、写真=は、桐生祥秀(23)=日本生命=、サニブラウン・ハキーム(20)=米フロリダ大=に続く3人目の9秒台誕生が、さらなる日本スプリント活性化につながると見る。

 青戸氏「決して長身ではない(173センチの)小池君が、9秒台で走ったのは皆に希望を与えると思う。日本人だって努力してやれば、9秒台も珍しくはない。そう思わせてくれたことに、ものすごく意義がある。レースも完璧な内容だった」

 序盤は、抜群の加速から一気に先頭争いへ。小池を含む2人を除き、9秒台選手が9人中7人という豪華レースで先手をとった。

 青戸氏「体のゴツさがあって、筋量とパワーがしっかり備わっている。スタートが強いジャマイカや米国選手に重なる姿だった。さらに技術とタイミングもかみ合って、パワーとマッチしている。焦りもなく、自分の展開に持ち込めた」

 中盤から後半は、9秒93で優勝したシンビネ(南アフリカ)らの猛追を受けながら、必死に食い下がった。

 青戸氏「脚の回転が速くなっていて、今季はレースを重ねるごとに動きが研ぎ澄まされている印象。感覚も良さそうだ。ラストもあれだけ粘れたのは、200メートルで養ったスタミナがあるから。2種目を両立するメリットが出た」

 五輪&世陸に次いで2番目に格付けの高い今大会で9秒台を出し、ドーハ世陸代表にも大きく前進した。世陸準決勝レベルの今戦で4位だった小池は、ドーハでのファイナリスト入りの扉に手を掛けている。

 青戸氏「9秒台を手にしたことで、物おじせず攻めるレースもできるだろう。世陸でも、サニブラウン君と合わせて日本勢が2人決勝に進むことも期待できるし、それを実現させることが20年東京五輪にもつながっていくはずだ」

 ◆小池 祐貴(こいけ・ゆうき)1995年5月13日、北海道小樽市生まれ。24歳。小樽桜町小2年から野球を始め、立命館慶祥中時代はエース。立命館慶祥高1年から本格的に陸上を開始。同期に桐生祥秀がおり、高校総体3年時に100、200メートルでともに2位に敗れている。慶大4年時のインカレで優勝。2018年ジャカルタ・アジア大会200メートルで金メダルを獲得。173センチ、74キロ。

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