リレー侍、2位で五輪“当確” 歴代3番目37秒78

桐生
桐生

◆陸上 ダイヤモンドリーグ ロンドン大会最終日(21日、英国・ロンドン競技場)

 【ロンドン21日=細野友司】男子400メートルリレーで、多田修平(23)、小池祐貴(24)=ともに住友電工=、桐生祥秀(23)=日本生命=、白石黄良々(きらら、23)=セレスポ=の順で臨んだ日本は、16年リオ五輪決勝(37秒60)、同予選(37秒68)に次ぐ歴代3番目の好記録となる37秒78で2位。20年東京五輪の出場権獲得にも大きく近づいた。英国(ウジャ―ヒューズ―キルティ―ミッチェルブレーク)が、今季世界最高の37秒60で優勝した。男子200メートルで小池は20秒24(追い風0・9メートル)で4位だった。

 敗れても、収穫は計り知れない。「自分の走りはできた」と代表デビュー戦を飾ったアンカーの白石は、17年世陸王者の背中をはっきり視界にとらえてゴールした。1年前の同大会。0秒48、距離にして4メートル以上先にいた英国との差は0秒18、約2メートル弱にまで縮まった。初の2走で奮闘した小池は「個々の走力は、昨年より少しは縮まったと言っていいのかな」。銀メダルに沸いたリオ五輪の予選&決勝に続く3番目の好記録に、確かな自信を深めた。

 「記録を出せば、東京(五輪)も確実になる。思い切り行こう」。土江寛裕・五輪強化コーチのゲキに、4人は燃えた。スターターの多田が抜群の飛び出しを見せ、小池、桐生も英国と激しく先頭を争った。「合宿でやった通り、流れるようなバトンができた」と桐生。狙い通りに37秒台を出し、来年6月のランキング上位8チームに与えられる五輪切符も“当確”だ。土江コーチも「120点という感じ」と興奮を隠せない。

 伸びしろもある。世陸では、今大会を背筋と太ももの痛みで欠場した男子100メートル日本記録保持者のサニブラウン・ハキーム(20)=米フロリダ大=のリレーデビューが期待される。今回、小池―桐生の2、3走が確立したことで、サニブラウンのアンカー起用が見えてきた。チームは9月上旬に山梨県内で直前合宿を予定するが、個人種目の100&200メートルへの調整を考慮して、代表へは現地合流の見通し。ドーハ入り後に現メンバーと融合し、バトン精度を高めていく。

 日本記録の37秒60を出して銀メダルに輝いたリオ五輪では、9秒台ホルダーは誰もいなかった。あれから3年。桐生、サニブラウン、小池の3人が壁を破り、個の走力は着実に高まった。土江コーチは「(37秒台前半が)見えてきたと思う。(五輪や世陸)金メダルには、37秒4切りが必要」と見ている。多田が「まだまだタイムは上げられる」と声を弾ませれば、桐生も「東京までには(英国に)勝ちたい」と語気を強めた。1年後の8月7日。新国立でつなぐ栄光のバトンは、はっきり思い描けている。

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請