【石川】日本航空石川、逆転で8強 2年生の田中、自己最速142キロで4回1失点

大熱戦を制して右拳を突き上げて喜んだ航空石川・田中
大熱戦を制して右拳を突き上げて喜んだ航空石川・田中

◆第101回全国高校野球選手権石川大会 ▽3回戦 日本航空石川8―7小松(21日、石川県立)

 石川大会は3回戦4試合が行われ、17年大会優勝の日本航空石川は、小松に8―7で逆転勝ち。6―6の6回から登板した2年生右腕・田中颯希(さつき)が4回2安打1失点と好投し、接戦を制した。2連覇に挑む星稜は金沢大付に12―0、遊学館は鹿西に11―1で、ともに5回コールド勝ち。

 日本航空石川の背番号18が、2年ぶりの王座奪還へ望みをつないだ。9回2死二塁、一打同点のピンチを三ゴロでしのいだ田中は、右拳を突き上げて絶叫した。「緊張感が一気に飛んでいった」。公式戦5試合目の登板で初めて、マウンド上で勝利の瞬間を味わった。

 薄氷の逆転勝利だった。打線は県内屈指の好右腕・小川琳太郎(3年)から5点を先制。しかし4回、エースの最速148キロ右腕・重吉翼(3年)が6失点の大乱調で逆転を許した。同点とした6回、中村隆監督(34)から「行けるか?」と問われた田中は、迷わず答えた。「行けます!」。スライダーとチェンジアップを武器に「タイミングを外して打たせて取る」至妙な投球で、4回を2安打1失点。直球も自己最速の142キロをマークした。

 田中がベンチに戻るたびに、降板した重吉が真っ先にお茶を運び「いつものピッチングをすればいい」と励ました。「重吉さんだけでは勝ち上がっていけない。次からも自分のピッチングができるように頑張りたい」と田中。「自分だけじゃないと改めて実感した」という重吉も、「きつい場面で後輩に投げさせてしまいふがいない。エースとしてしっかりやらないと」とエースの自覚をかみしめた。

 逆転を許した直後の5回に右翼場外へ同点ソロを放った3番・西上光樹中堅手(3年)は「練習試合でもこういう(競った)試合に勝っていこうと取り組んできた成果が出てうれしい。とにかく粘って粘って戦っていきたい」。強豪ひしめくブロックでの苦闘の道が、頂点へとつながると信じている。(勝田 成紀)

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