【ヤクルト】勝負を決めた5回 攻守に悔やまれる「あの1球」

選手交代を告げる小川淳司監督
選手交代を告げる小川淳司監督

◆阪神5―2ヤクルト(21日・甲子園)

 ヤクルトが前日に続き接戦を落として連敗を喫した。勝負を分けたのは5回。攻守ともに痛恨の1球、1プレーに泣いた。

 1―0とリードして迎えた5回表の攻撃。先頭の中村悠平捕手(29)の右中間二塁打と太田賢吾内野手(22)の二ゴロで1死三塁とし、打席には8番・奥村展征内野手(24)。9番・山中浩史投手(33)は4回まで無失点と好投しており、代打は出せない。何としても奥村で追加点を狙いたいベンチは、カウント2―2からエンドランの奇策に出た。相手投手の西は制球がいいだけに、ストライクゾーン周辺に投げてくると読んだのだろう。バットに当て、フェアゾーンに転がしさえすれば1点という作戦だったが、奥村は低めのスライダーを空振り。三塁走者の中村は三本間で挟殺され、三振併殺で攻撃が終わった。

 追加点のチャンスをつぶしたその裏、今度は勝利投手の権利を目前にした山中が痛恨の1球に沈む。2死から8番・北條と9番・西に連打を浴びて一、二塁のピンチ。それでも1番・近本を1ボール2ストライクと追い込んだ。ここで山中は勝負球の選択に迷った。直前の3球目は内角直球を痛烈な当たりのファウル。「内角を続けるか、外角にするか、迷ったまま投げてしまった」という4球目。迷いながら選択した内角直球が甘くなり、右翼席へ逆転3ランを運ばれた。

 好機をつぶし、流れを変えた1球と、つかみかけた白星を逃した1球。エンドラン失敗の場面について宮本慎也ヘッドコーチ(48)は試合後、「責任はサインを出したこちらにある。彼(奥村)がこの失敗をどう生かすかだ」と語った。痛恨の逆転3ランで今季初勝利を逃し、2軍での再調整が決まった山中は「(調子が)よかっただけに、5回2死から(の失点)はもったいなかった。(投手の)西で切らなきゃいけなかった」と悔しそうだった。

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