4人組ダンスロックバンド「DISH//」の北村匠海(21)、女優の浜辺美波(18)が21日、都内で行われた集英社文庫夏のキャンペーン「ナツイチ」の記者会見を行った。
今年のキャンペーンキャラクターを務める2人。北村は高校時代に作家・村上春樹氏(70)に触発され、短編小説を書いた経験があるほど。「本が好きで、仕事柄、本を読む機会が多い。活字を追うのも好きだった。美波ちゃんとできるのがうれしかったですね」と笑顔。「本を読んだことのない人に(手に取って)読んでほしい。頭の中で(想像力を膨らませて)、面白おかしい世界を想像してほしいですね」と話した。
この夏のオススメに、人気作家陣が「少年」をキーワードに紡いだ短編作品「短編少年」をセレクト。「モヤモヤしたりとか、10代だけど一歩進めないアンニュイな毎日を、(当時)この本から感じていた。改めて読みたいと思ったので」と理由を語った。
一方の浜辺は「本を読むことが好き。こういうことに関われて、すごくうれしいです。(読書は)その世界に浸れるので、いろいろなことを忘れられてリフレッシュになる」。読んでみたい本に太宰治の代表作「人間失格」を挙げ、「有名な作品なのに、読んだことがないので」と話した。
この先書いてみたい本を聞かれ、福澤諭吉の「学問のすゝめ」ならぬ、「昼寝のすゝめ」を挙げた。「昼寝の好きさを詰め込みたい。(昼寝は)いいらしいんでね、集中力アップのために!」と話し、笑いを誘った。
アニメ映画「HELLO WORLD」(9月20日公開、伊藤智彦監督)では、共に報知映画賞新人賞に輝いた映画「君の膵臓をたべたい」(17年)以来の共演。声優初挑戦の北村は「キャリア初ということで、映像のお仕事を始めさせていただいた8歳を思い出した。右も左も分からない感覚だった、その頃を思い出しました」。ヒロイン役の浜辺は「映像の撮影とは全然違い、毎回試行錯誤しながら、監督の指導を仰ぎながら行った。イチ視聴者として完成が楽しみです」と話した。
「ナツイチ」は「夏休みに一冊、本を読もう」と、若い世代に読書の素晴らしさを伝えるキャンペーンで、1991年にスタート。読書習慣の推進のため、18年から7月21日が「ナツイチの日」(日本記念日協会)に制定された。