タレントのビートたけし(72)が20日、自身がキャスターを務めるTBS系「新・情報7daysニュースキャスター」(土曜・後10時)で、吉本興業から契約解消された「雨上がり決死隊」宮迫博之(49)と、「ロンドンブーツ1号2号」の田村亮(47)が謝罪会見を行った事にコメントした。
たけしは「あんまり言うと放送禁止だらけになっちゃうんだけど…」と前置きしてから、「人か事務所なんだよ。猿回しと同じで、オイラは猿なんだよ芸人だから。猿は猿回しが使ってる。猿が人をかんだからといって、猿に謝れって言ってもダメなんだよ。飼ってるやつが謝るの」と、事務所と芸人の関係を猿回しと猿にたとえて言及。
「芸人にこういう姿を見せればリスクを追って、あのときの、涙を流して記者会見したやつの芸を誰が見て笑うんだってなるから、これはやらせたくないんだよ。これをやってくれるなって思うわけ。芸事っていうことは、人を笑わせるって事は、そういうことを忘れて、『明るく、くだらないな』っていうことが芸なんだから。それをやってしまわなきゃいけないようにした事務所はおかしいって」と持論を展開した。
さらに「お笑いにとってこんな恥ずかしい姿は見せてほしくないのよ。俺は逆に怪我しても何しても出て行ったけど、『ほらこんな醜い姿見たいだろって』って腹決めて出て行ったけど、これは腹決めてないじゃない。かわいそうだよ」とコメントした。
また、最近の風潮に対して「だいたい、お笑い芸人に社会性とか、安定した事を望む社会は変だよ。オイラはそれが嫌でやってるんだから。品行方正を漫才芸人に求めちゃダメで、品行方正なタレントがいいのかっていったら『最近つまらない』って平気で見てる奴らは言うんだから。危険度がないとか。どっちがいいんだってなる。だからイラつくんだよ」と不満をにじませた。