【苅部俊二の目】エース区間3走、桐生は日本の強み

桐生祥秀
桐生祥秀

 今回は先を見据え、可能性の幅を広げる走順だといえる。小池―桐生のユニットは、今や外せない存在。いろいろな形で使ってみたい狙いもあるだろう。200メートルが本職の小池君は2走の適性もあるし、3走はエース区間として他国も強い選手を置く傾向がある中、桐生君を使えるのは日本の強みになる。世界リレーはバトンの失敗もあったが、セイコーゴールデングランプリではすぐ修正した。基本を忘れずにやれば不安はない。

 今大会はもともと、日本選手権短距離2冠のサニブラウン君を試す意味合いがあった。フロリダ大でも定位置の2走で起用できれば楽しみだったが、今後世界陸上までのバトン練習時間も考慮すると、今回の欠場で2走の目は厳しくなった。もし、ドーハでサニブラウン君を使うとしたら、バトンの負担が少なく走力を生かせるアンカー。小池―桐生の2、3走が確立すれば、サニブラウン君をアンカーで使う想定もできるだろう。

 他国の顔ぶれを見ると、今大会は17年世陸王者の英国とどこまで戦えるかにフォーカスしたい。英国は2チーム出してくるが、どちらも37秒台を出せる選手層の厚さがある。日本は条件にもよるが、38秒1台以内のタイムではいきたい。英国に勝てれば一番いいが、たとえ負けても差は0秒3以内、競った展開で試合を運んでもらえればと思う。中国もエントリー選手次第ではライバルになるので、いい戦いをしてほしい。(法大監督、日本陸連強化・情報戦略部リレー戦略担当)

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