中日が09年以来の8連勝 柳、笠原は10年前のWエースになれるか

中日・柳(左)と笠原
中日・柳(左)と笠原

 雨天と曇天が交差する横浜の空を竜が昇り続けている。中日が球宴ブレイクを挟み、2009年7月以来の8連勝。与田監督は「選手の頑張り以外にない。スタッフもトレーナーもサポートしてくれている」と一丸ムードを強調するように、投打の歯車がかみ合い、ことごとく接戦を物にしている。

 思えば10年前の快進撃も勝負強さが際立っていた。森野、ブランコ、和田のクリーンアップが強力で、浅尾、岩瀬が相手打線をことごとく断ち切っていた。ただ、何よりもチームを引っ張っていたのは左右のWエースの存在だった。この年、16勝で最多勝に輝いた吉見と1・54と驚異の数字で最優秀防御率を獲得したチェン(現米マーリンズ)だ。

 当時の遠征先でのひとコマが忘れられない。チェンを前にして、吉見が言った。「この間、夜中に全然寝付けなくなったんです。『なんでかな』と思ったら、僕、その日のチェンのピッチングに興奮して目がさえてしまったんですよ」と自らに驚いていた。「吉見さん、それは関係ないよ」とチェンは苦笑いを浮かべていたが、互いの存在が刺激となっていたことは間違いない。

 実際に連勝中だった09年7月17日の横浜(現DeNA)戦でチェンが完封勝利を挙げると、翌18日には吉見も無四球でシャットアウト勝ちを収めている。胸に秘めたライバル心が、投手陣の底上げにつながっていた。

 今季の中日はここまで9勝の柳が新エースとして立場を確立しつつある。ただ、開幕投手を務めたのは同学年の笠原だった。与田監督は開幕前にナゴヤドームの監督室に2人を呼び、開幕カードでの起用を伝えた。左右の両輪としてのフル回転を期待していたのだ。

 不整脈のカテーテル手術を乗り越えた笠原が、この日、1軍に合流した。「チームのいい流れに乗って勝てたらいい。ここからずっと1軍にいて投げられたらと思います」と意気込んだ。2位に上がってきたとはいえ、首位・巨人には大きく離されている。柳と笠原の2枚看板が逆襲の鍵を握っている。(記者コラム・表 洋介=2008~09年中日担当=)

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