【岩手】大船渡・佐々木、日米13球団27人スカウト絶賛「日本の将来を背負う」6回参考ノーヒッター

笑顔でスイングのアピールをする大船渡・佐々木。6回を投げ無安打無失点13奪三振と好投(カメラ・矢口 亨)
笑顔でスイングのアピールをする大船渡・佐々木。6回を投げ無安打無失点13奪三振と好投(カメラ・矢口 亨)
力投を見せる佐々木
力投を見せる佐々木

◆第101回全国高校野球選手権岩手大会 ▽3回戦 大船渡10―0一戸=6回コールド=(18日・花巻)

 今秋ドラフトの目玉でMAX163キロの“令和の怪物”、大船渡(岩手)の佐々木朗希投手(3年)が、一戸との3回戦で6回参考ながら公式戦では自身初のノーヒットノーランを達成した。日米13球団27人のスカウトが見守る中、この日の最速は155キロをマークし毎回の13奪三振。「少しギアを上げました」と余力を残しながら、外野へすら打球が飛ばない快投で4回戦へ駒を進めた。

 梅雨寒のスタンドが、1球ごとに熱を帯びた。左膝を高く上げるゆったりとしたフォームから、佐々木が鋭く右腕を振り抜く。初回先頭からいずれも150キロ超えの真っすぐを決め球に4者連続三振だ。5人目にスライダーを当てられ一塁へのハーフライナーとなると、続く打者は、この日の最速155キロの直球で空振り三振。4回にフルカウントから四球を1つ許したものの、6回参考ながら93球で自身公式戦初のノーヒッターを達成した。

 打球が前に飛ばなかった。6回18個のアウトのうち、三振を除くと内野ゴロ3と内野フライ2。いずれも変化球を打ったもので、直球は一度もフェアゾーンに飛ばなかった。外野の守備機会もゼロだった。快挙にも「(初戦より)少し球速というかギアを上げました。直球で空振りが奪えていた。それが三振が増える理由かなと思うので、よかったと思います」と淡々と話した。

 集まった日米13球団27人のスカウトも、絶賛の声を上げた。初視察のソフトバンク・三笠GMは「日本の将来を背負うような投手だということは分かりました。彼を中心としたドラフトになることは間違いない」。米大リーグ・フィリーズの大慈彌環太平洋担当部長は「サイ・ヤング賞を取れるポテンシャルがある。(米ドラフトでも)1巡目の1番目に入る可能性は十分にある」と最大級の賛辞を贈った。

 唯一の懸念材料だった連投でのスタミナ面も、スカウト陣は太鼓判を押した。巨人・柏田東日本統括は「スタミナも大丈夫でしょう。抜くところは抜くし、150キロはいつでも投げられる。春からやってきた成果じゃないですか」。春先から出力を抑えた投球を続けてきたことが、連戦も苦にしない投球術につながった。中日・八木スカウトも「バランスとタイミングで投げているので、そんなに体は張らないと思う」とした上で、「上にくると、カーブを使ったり奥行きを使った、また1つレベルが上がった投球ができると思う」とまだ引き出しを残していることを指摘した。

 過去2年、敗れた夏の3回戦を難なく突破。ノーヒットにも「去年、一昨年は負けちゃいましたけど、その分も勝ちたいなという気持ちはありました。ヒットは打たれなかったんですけど、四球を出してしまった。強いチームだと四球で点数を取られることも多いので、直していきたい」と浮かれることはない。2戦8イニングでいまだ被安打ゼロ。怪物は余力たっぷりに、シード校との対戦に入っていく。(山口 泰史)

岩手大会結果
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